2001年の西武ライオンズ

2001年の西武ライオンズ

2001年の西武ライオンズは、東尾修監督の7シーズン目の年であり、チームの再建を試みた重要な年でした。このシーズンには、新たにコーチ陣も一新され、さらなる打撃力の向上が目指されました。

コーチ陣の一新

1999年から続いた打撃不振を打破するために、近鉄で監督を務めていた佐々木恭介がヘッドコーチとして就任し、打撃コーチには東尾監督の元チームメイトである金森栄治も加わりました。また、伊原春樹が一軍作戦兼守備走塁コーチとして復帰し、これにより新たなシーズンへの期待が高まりました。

外国人選手の加入

打撃陣の強化を図るため、アレックス・カブレラとスコット・マクレーンという2名の外国人選手が加入しました。これにより、チームの打撃力は一段と向上し、リーグでの本塁打数も増加しました。

シーズンの展開

しかし、シーズンは開幕から不調が続き、6月には5位という不名誉な成績にとどまります。それでも、7月以降にはチームは本来の力を発揮し始め、近鉄やダイエーとの三つ巴の戦いが繰り広げられました。最終的にはシーズン終盤で息切れしてしまいましたが、打線の強化には一定の成果がありました。

投手陣の活躍

投手陣に目を向けると、松坂大輔や西口文也といった先発投手陣の活躍が際立ちました。特に松坂は最多勝利や最多奪三振など数々のタイトルを獲得し、チームの防御率は3.88でリーグ1位を記録しました。他のリリーフ陣も安定した成績を残し、チームを支えました。

打撃成績

打撃面では、カブレラとマクレーンの加入が功を奏し、全体の本塁打数は184本となりリーグ3位となりました。しかし、打点はリーグ4位、打率はリーグ5位と、依然として改善の余地がありました。そして、松井稼頭央や小関竜也といった俊足の選手によって119盗塁を達成し、リーグ1位の記録を残しました。

監督の交代

シーズン終了後、東尾監督は勇退し、伊原春樹が新しい監督としてチームを引き継ぎました。また、佐々木恭介ヘッドコーチも中日の一軍ヘッド兼打撃コーチとして新たな道を歩むこととなりました。このように、2001年のシーズンは新陳代謝が行われる中、新たなスタートを切るための重要な年となりました。

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