2003年世界陸上競技選手権大会日本選手団

第9回世界陸上競技選手権大会（パリ）における日本選手団

2003年8月23日から8月31日にかけて、フランスの首都パリで開催された第9回世界陸上競技選手権大会に、日本は総勢46名からなる選手団を派遣し、世界の強豪に挑みました。内訳は男子選手27名、女子選手19名です。

この大会で日本勢は複数のメダルと入賞を獲得し、存在感を示しました。

メダル獲得者

特に輝きを放ったのは、メダルを獲得した以下の選手たちです。

野口みずき（女子マラソン）：激しいレースの末、見事な走りで銀メダルを獲得しました。これは女子マラソンにおける日本にとって貴重なメダルとなりました。
室伏広治（男子ハンマー投）：男子ハンマー投において、自身の力を発揮し銅メダルを手にしました。世界トップレベルでの安定した実力を見せつけました。
末續慎吾（男子200m）：短距離種目の男子200mで、快走を見せ銅メダルを獲得しました。日本短距離界における歴史的なメダルであり、世界の舞台での躍進を印象付けました。
千葉真子（女子マラソン）：野口選手と共に女子マラソンに出場し、粘り強い走りで銅メダルを獲得しました。同一種目で二人の日本人選手がメダルを獲得するという快挙でした。

入賞者（4位～8位）

メダルには惜しくも届かなかったものの、8位以内に入賞し、日本の陸上競技の実力を示した選手・チームも多数いました。

坂本直子（女子マラソン）：女子マラソンで4位に入賞し、日本人選手として上位を占めました。
油谷繁（男子マラソン）：男子マラソンで5位に入賞し、粘りのレースを見せました。
男子4×100mリレー：土江寛裕、宮崎久、松田亮、朝原宣治のオーダーで臨み、6位に入賞しました。バトンパスの精度を高め、決勝の舞台で健闘しました。
男子4×400mリレー：山口有希、山村貴彦、田端健児、佐藤光浩のメンバーで7位に入賞しました。マイルリレーとして知られるこの種目でも、世界の強豪と渡り合いました。

これらのメダル獲得者と入賞者たちの活躍により、日本選手団はパリの地で確かな足跡を残しました。特に、末續慎吾選手の男子200mでのメダルや、女子マラソンでの複数のメダル獲得は、その後の日本陸上界に大きな影響を与えました。選手一人ひとりが世界の舞台で力を尽くし、日本の陸上競技のレベル向上に貢献した大会と言えるでしょう。

（参考文献：日本陸上競技連盟八十年史編集委員会編『日本陸上競技連盟八十年史』など）

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