2004 FNS歌謡祭

2004年12月1日、フジテレビ系列にて放送された『2004 FNS歌謡祭』は、同番組の33回目の放送であり、30周年記念として開催されました。

この年は、平均視聴率21.8％という高い数字を記録しました。特に、松平健が披露した『マツケンサンバII』は、番組内で最も高い視聴率を獲得するなど、大きな話題を呼びました。視聴率データは関東地区のビデオリサーチ調べによるものです。

一方、人気グループSMAPは、この年新曲を発表しなかったため、番組への出演は見送られました。

また、1996年から9年間続いた、楠田枝里子と川端健嗣（フジテレビアナウンサー）による司会コンビは、この回をもって終了しました。なお、川端健嗣アナウンサーは、2005年から2011年まで、進行役として番組に携わっています。

当日のステージパフォーマンスでは、大塚愛がトップバッターとして「さくらんぼ」を、浜崎あゆみがトリとして「Moments」を熱唱しました。

当初、H.P.オールスターズとして出演予定だった安倍なつみは、直前になって自身の楽曲の盗作問題が発覚したため、急遽出演を取りやめました。出演予定だった他のメンバーは、安倍なつみの不祥事を謝罪した後、パフォーマンスを行いました。

この年の『FNS歌謡祭』には、フジテレビ系列のバラエティ番組『水10! ワンナイR&R』から生まれた音楽ユニット・くずと、歌手・ゴリエが出演しました。くずは3年連続3回目の出演となり、ゴリエは初出演でした。2組とも番組前半でパフォーマンスを披露しています。

さらに、同局の音楽番組『HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP』から生まれた浜田雅功と槇原敬之のユニットも、この番組に初出演を果たしました。

番組後半には、中森明菜が「DESIRE -情熱-」「TANGO NOIR」「少女A」の3曲をメドレーで披露しました。このメドレーの前に、中森明菜と親交の深い松田聖子がVTRでコメントを送っています。

ジャニーズ事務所からは、TOKIO、KinKi Kids、V6、嵐の4組が華やかにステージを彩りました。

音楽演奏は武部聡志音楽団が担当。番組制作には多くのスタッフが携わり、番組を盛り上げました。番組公式サイトでは、より詳細な情報が確認できます。 番組全体の構成や演出、美術、技術面など、多くのスタッフが協力して作り上げた大規模な音楽番組であったことがうかがえます。

この『2004 FNS歌謡祭』は、数々のスターの競演、そして様々な出来事が重なり、視聴者に大きな感動と記憶を残した、忘れられない番組の一つとなりました。番組の成功には、出演者、スタッフ、そして視聴者すべてが貢献したと言えるでしょう。

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