2005年のイギリスツーリングカー選手権

2005年ダンロップMSAブリティッシュツーリングカー選手権：激動のシーズン

2005年のダンロップMSAブリティッシュツーリングカー選手権(BTCC)は、このシリーズにとって48シーズン目となる、記憶に残る年でした。ダンロップが新たにタイトルスポンサーとなり、新たなレギュレーションが導入されたことで、レースはこれまで以上にスリリングで予測不可能なものとなりました。シリーズは4月10日のドニントン・パークで開幕し、10月2日のブランズ・ハッチでの最終戦まで、全10戦30ラウンドにわたって熱い戦いが繰り広げられました。

レギュレーション変更：戦略性の高まり

このシーズンの大きな変化として、いくつかの重要なレギュレーション変更が挙げられます。まず、シリーズのタイトルスポンサーがダンロップに決定されました。これにより、シリーズ全体の注目度がさらに高まりました。

レースフォーマットも変更され、3レース制が採用されました。レース3のグリッドはレース2の結果に基づいて決定されますが、トップ10はリバースグリッドとなります。これは、レース展開に大きな影響を与え、戦略的な要素がさらに増しました。2004年シーズンまでは、このルールはレース1の結果に基づいてレース2に適用されていたため、大きな変更点でした。

上位ドライバーへのハンデとして、チャンピオンシップトップ5のドライバーは、各レースのプラクティス、予選、そしてレース1にバラストウェイトを搭載することが義務付けられました。このバラストウェイトは、レース1の上位5名がレース2に、レース2の上位5名がレース3に搭載することになります。一方、トップ5以外のドライバーに課せられていた「ネガティブ」バラストは廃止されました。

タイヤの制限も厳しくなり、各レースウィークエンドで利用できる新しいスリックタイヤは16本に限定されました。ただし、雨天用タイヤには制限はありませんでした。さらに、各チームはシーズン中に最大4日間のテストしか許可されませんでした。これにより、チームの戦略や技術開発に大きな影響を与えました。

FIAホモロゲーションを持たないチームでも、独自のスーパー2000仕様車を製造し、チャンピオンシップに参加することが認められました。ただし、BTCCが定めたすべてのS2000要件を満たしていなければなりませんでした。BTCCは、これらの車両に「ローカルホモロゲーション」を付与することで、より多くのチームが参戦できるように道を開きました。

激戦のレースとチャンピオンシップ

モンデロ・パーク（アイルランド）を除くすべてのレースがイングランドで開催されたこのシーズンは、各レースで接戦が繰り広げられ、ドライバーたちはしのぎを削る戦いを繰り広げました。ポイントシステムは、各レースでの複数回のリードラップ記録では1ポイント以上の獲得はできず、レース1のポールシッターは1ポイントを獲得するなど、複雑なものでした。ドライバーズチャンピオンシップ、マニファクチャラーズチャンピオンシップ、チームズチャンピオンシップ、インディペンデントトロフィー、インディペンデントチームズチャンピオンシップなど、様々なタイトルが争われ、白熱したシーズンとなりました。

最終的に誰が栄冠を掴んだのか、詳細なランキングや各レースの結果については、当時の公式記録や専門サイトを参照することをお勧めします。この2005年シーズンは、レギュレーション変更による戦略性の高まりや、各チーム・ドライバーの熾烈な戦いが織りなす、記憶に残るブリティッシュツーリングカー選手権の一年となりました。

もう一度検索