2005年日本グランプリ (4輪)

2005年日本グランプリ



2005年10月9日に鈴鹿サーキットで行われた日本グランプリは、F1世界選手権の第18戦として開催されました。このレースでは、前戦ブラジルGPでドライバーズチャンピオンのタイトルを手に入れたフェルナンド・アロンソと、コンストラクターズタイトル争いを繰り広げるマクラーレンとの接戦が注目を集めました。

概要


レース前の会見では、ホンダのバー・ホンダチーム全株式が買収され、フルワークスチーム化することが発表されました。また、ホンダは来シーズンから新たに参戦するスーパーアグリへのエンジン供給があることを明らかにしました。この発表は、鈴鹿サーキットに訪れた鈴木亜久里の言及によって発信されましたが、当時は噂程度に留まりました。

日本GPはフジテレビ系列により生中継され、これは1994年のパシフィックGP以来の11年ぶりのことでした。レースの前日、予選の天候は不安定で、フリー走行はウェットコンディションで行われる中、フェラーリのミハエル・シューマッハがクラッシュを喫しました。

予選


予選時には雨に見舞われ、各ドライバーはインターミディエイトタイヤを装着して出走しました。そんな中、トヨタのラルフ・シューマッハがポールポジションを獲得し、これで2年連続の快挙となります。トヨタとホンダがフロントローを占めたことは、日本GPならではの盛り上がりを見せました。一方、ルノーとマクラーレン所属のアロンソやライコネンは下位グリッドに沈み、波乱の予感が漂いました。

決勝


決勝日、良好な天候の中でレースがスタート。ラルフ・シューマッハはトップスタートを決め、ジャンカルロ・フィジケラがジェンソン・バトンを抜いて2位に。ミハエル・シューマッハやアロンソも順位を上げていく中、接触事故やセーフティカー導入の影響もあり波乱の展開が続きました。

レース中、アロンソは巧みにクリエンを抜いていくも、ペナルティを受けなければならないシーンがありました。その後、フィジケラがリーダーシップを維持し、バトンに続く接戦が展開されました。ミハエルとアロンソは、果敢なオーバーテイクで5位争いを演じ、特にアロンソはバックストレートでのオーバーテイク劇が印象的でした。

レース終盤、ライコネンがピットインを遅らせる作戦でスタミナを維持し、フィジケラと接近。最終ラップに、アロンソがウェバーを抜き3位を確保し、ライコネンはフィジケラを抜いて劇的な逆転を果たし、今季7勝目を挙げました。レース後、ライコネンは声高に「自身のベストレース」と語り、アロンソもミハエルとのバトルを絶賛しました。安定した強さで走ったフィジケラに勝利をもたらすこの結果は、最終戦に向けたコンストラクターズ争いにも大きな影響を与えました。

記録



このレースはF1青少年からも高く評価され、鈴鹿サーキットでの激闘は今も多くのファンの記憶に新ています。

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