2008年のラジオ (日本)

2008年 日本のラジオ界の動向

2008年は、日本のラジオ界において様々な出来事があった一年でした。ラジオ番組の開始や終了、放送局の再編、そして技術的な出来事など、ラジオを取り巻く環境が大きく変化しました。以下に、その主な動向をまとめます。

主な出来事

1月2日：文化放送で新春ドキュメンタリースペシャル「魂の46サンチ砲〜戦艦大和に想いを乗せた男たち〜」が放送されました。
1月上旬：NHKラジオ第2放送とNHK-FM放送、新潟放送で、相次いで10分以上の音声途切れが発生しました。
1月18日 - 28日：コミュニティ放送局B-WAVE 79.1 FMが、電波法規違反により運用停止処分を受けました。
1月29日：ニッポン放送「倖田來未のオールナイトニッポン」での失言が問題となり、同局が謝罪しました。
2月20日以降：宇多田ヒカルのシングルCD「HEART STATION/Stay Gold|HEART STATION_Stay Gold」と全国FMラジオ放送局53局がコラボレーションし、ステッカー配布が行われました。
2月23日・24日：ニッポン放送で40時間特別番組「俺たちのオールナイトニッポン40時間スペシャル」が放送されました。
2月25日 - 3月3日：民放ラジオ101社統一キャンペーン「ラジオで逢いましょう」が開催されました。
3月23日：FMケータイ普及イベント「Meet the Music 2008!」が石垣島で開催され、全国FMラジオ放送局53局で同時生放送されました。
3月28日：「NISSAN あ、安部礼司〜BEYOND THE AVERAGE」がフジテレビでテレビドラマ化されました。また、「ラジオ名人寄席」が無断使用放送問題で打ち切りとなりました。
3月30日：TBSラジオ「伊集院光 日曜日の秘密基地」が10年の歴史に幕を閉じました。NHKラジオドラマ「日曜名作座」も50周年で終了しました。
4月1日：在京民放ラジオ計9社で、緊急地震速報の放送運用が開始されました。
5月7日：エフエム九州が経営再建を断念し、新会社「CROSS FM」に事業譲渡することを発表しました。
8月17日：民放ラジオ101局が、北京オリンピック女子マラソンを萩本欽一のゲスト解説で生放送しました。
9月29日：TBSラジオで新レーベル「JUNK ZERO」が開始されました。地上デジタル音声放送実用化試験局で、AMラジオ在京大手3局がサイマル放送を開始しました。
10月1日・2日：J-WAVEが開局20周年記念特別番組『VISIONARY WORLD』を24時間生放送しました。
11月17日：エフエム福岡が本社・演奏所を移転しました。
12月31日：JFN系年越し特別番組「SEIKO Presents ゆく年くる年 1秒の言葉」が放送されました。

主な放送番組の開始

2008年には数多くのラジオ番組が開始されました。以下に主な番組をピックアップします。

MUSIC AQUA（AIR-G'）
工藤慎太郎 愛でいこうぜ!（文化放送）
チャロの英語実力講座（NHKラジオ第2放送）
ラジオビタミン（NHK）
グリグリ 〜goody goody〜（TBSラジオ）
氷川きよし節（文化放送）
古田敦也ラジオもやってます（ニッポン放送）
クロノス（TOKYO FM）
YOUGAKU-KINGDOM（J-WAVE）
GLOBAL SATELLITE（InterFM）
サタデーミュージックカウントダウン(KBCラジオ)

商号変更

7月1日：エフエム九州がCROSS FMに商号変更しました。

参考文献

NHK放送文化研究所 編『NHK年鑑2008』、2008年
NHK放送文化研究所 編『NHK年鑑2009』、2009年
日本民間放送連盟 『日本民間放送年鑑2008』、2008年
日本民間放送連盟 『日本民間放送年鑑2009』、2009年
月刊ラジオライフ 編『ラジオ番組表』2008 春号、2008年
* 月刊ラジオライフ 編『ラジオ番組表』2008 秋号、2008年

2008年のラジオ界は、デジタル化の進展や放送局の再編など、変化の多い一年でした。これらの出来事は、その後のラジオ業界に大きな影響を与えました。

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