2010年沖縄県知事選挙

2010年沖縄県知事選挙について

2010年11月28日に執行された沖縄県知事選挙は、沖縄県の本土復帰以来11回目の知事選挙でした。この選挙は、同年12月9日の任期満了に伴い行われ、11月11日に告示、同月28日に投開票されました。当日有権者数は1,068,195人、投票者数は650,362人、投票率は60.88%でした。

現職の仲井眞弘多氏が再選を目指し、新人の伊波洋一氏、金城竜郎氏の2名が立候補しました。選挙戦は、事実上、仲井眞氏と伊波氏の一騎討ちという構図となりました。

立候補者

3名の候補者が立候補しました。

仲井眞弘多（現職）
伊波洋一（新人）
金城竜郎（新人）

選挙結果

開票の結果、現職の仲井眞弘多氏が再選を果たしました。



※当日有権者数：1,068,195人 最終投票率：60.88%（前回比：-3.66pts）

選挙の論点

この選挙では、以下の点が主な論点となりました。

普天間基地移設問題: 2010年5月末に日米両政府間で合意した、名護市辺野古への移設に対する対応が最大の焦点となりました。仲井眞氏と伊波氏は共に県外移設を求めましたが、仲井眞氏は県内移設反対を明言せず、伊波氏はグアムへの移転を主張し、県内移設を明確に否定しました。一方、金城氏は県内移設を主張しました。
沖縄振興策: 2012年3月末に期限が切れる沖縄振興特別措置法に替わる新たな沖縄振興策についても問われました。
尖閣諸島周辺海域の警備体制: 選挙戦前に浮上した尖閣諸島周辺海域における警備体制についても、各候補者の主張が注目されました。

国政与党であった民主党は、この選挙に候補者を擁立せず、自主投票としました。沖縄県連に所属しない議員に対しては、特定の候補を応援しないよう要請する徹底した措置が取られましたが、その大半は伊波氏支持に回ったとみられています。

選挙期間中の出来事

照屋寛徳議員の発言: 選挙に先立つ2010年10月29日、社会民主党所属の衆議院議員照屋寛徳氏が、伊波洋一氏を支援するパーティーで公職選挙法に抵触するような発言をしたことが問題となりました。照屋氏は、後にこの発言を「冗談だった」と釈明しました。
幸福実現党内の対立: 幸福実現党は独自候補として金城竜郎氏を擁立しましたが、当時同党に所属していた参議院議員の大江康弘氏が現職の仲井眞氏を支持したことから、党内で対立が生まれました。このことがきっかけとなり、大江氏は同年12月に幸福実現党を離党しています。

関連項目

沖縄県知事一覧

外部リンク

沖縄県選挙管理委員会

もう一度検索