2012年の全日本F3選手権

2012年全日本F3選手権

2012年の全日本F3選手権は、鈴鹿サーキットでの開幕戦を皮切りに、10月には富士スピードウェイでシーズンを締めくくる全15戦から成る特別なシーズンでした。開催は4月14日から15日、そしてシーズン終盤は10月13日から14日にかけて行われました。この年は特にクラス分けや新しいエントラントの参加が話題となり、競技全体に新たな風を吹き込みました。

主な変更点

クラス分けの統合

2008年から続いていた「Cクラス（全日本選手権クラス）」と「Nクラス（ナショナルクラス）」という2つのクラスが、2012年には再び1つに統合されました。しかし、前年の「Nクラス車両」による競技参加は引き続き可能であるため、日本F3協会は「F3Nクラス」という新たな枠組みを設けました。これにより、Nクラス車両のドライバーに対しても独自のポイントシステムが導入され、ランキングが付与されることとなりました。

国外戦の計画と中止

全日本F3選手権史上初めての公式戦を国外、具体的には中国の珠海で開催する計画がありましたが、様々な事情により実現しませんでした。そのため、10月に富士スピードウェイで開催されるFIA世界耐久選手権のサポートイベントとして、第14戦と第15戦が行われる形になりました。この変更は、選手権のスケジュールに新たな展開をもたらしました。

新たなエントラントの参加

2011年シーズンには参戦を休止していた戸田レーシングが、無限・MF204Cエンジンで再び競技に復帰しました。また、C-FACTORYが全日本F3にメルセデスエンジンで初めて登場し、多様性が増しました。一方、前年のチームチャンピオンであるスリーボンドはエントリーリストから消え、その結果、参加するエンジンメーカーは前年比で1社増の3社となりました。

シリーズのポイントシステム

この2012年の全日本F3選手権では、ドライバー部門においてポイントが付与され、F3-Nクラスでも別のランキングが用意されました。ポイントシステムは明確で、各レースでのパフォーマンスを正当に評価する仕組みが設けられていました。さらに、チーム部門やエンジンチューナー部門に対しても競争が促され、全体として高い競技レベルを維持することを目指しました。

結論

2012年の全日本F3選手権は、多くの挑戦と競争が交錯するダイナミックなシーズンとなりました。新しいクラス編成や特別なエントラントの参加、さらには外国開催の計画の中止など、多くの要素が複雑に絡み合い、選手たちは厳しいレース環境での戦いを強いられました。シーズンを通じて豪華なエントリーリストや注目のレースが展開され、ファンにとっても魅力的なイベントとなったことは間違いありません。

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