2014年の横浜DeNAベイスターズ

2014年 横浜DeNAベイスターズのシーズン総括

2014年の横浜DeNAベイスターズは、中畑清監督の3年目のシーズンにあたります。この年のチームは、開幕から苦しいスタートを切りましたが、シーズンを通じての成長が見られました。

シーズンの始まりと選手補強

シーズンが本格的に始まる前、横浜DeNAベイスターズは積極的に選手の補強を行いました。コロラド・ロッキーズから高橋尚成を自由契約で獲得、そして阪神タイガースからFA宣言をした久保康友もチームに加わりました。ただ、久保選手の加入に伴い、人的補償として正捕手の鶴岡一成が阪神に移籍することとなりました。

最初の月が過ぎた4月、チームはわずか7勝18敗の記録で、勝率は僅か.280と厳しい状況に直面しました。しかし5月には、強打者のユリエスキ・グリエルをキューバから獲得し、チームの打撃力に大きな変化を与えることとなりました。

中盤からの復調

シーズン中盤である5月から8月にかけて、横浜は勝率を5割以上で維持しました。特に、この期間には井納翔一が好投し、6月には山口俊も加わり、継続的に良い成績を残しました。さらには、8月には元エースの三浦大輔が復活を遂げ、これらの選手が月間MVPに輝くこととなります。この記録は、球団史上初めての1シーズンに3度の受賞であり、最終的には4度の快挙達成となりました。

クライマックスシリーズへの期待

夏の間、その調子を保った横浜DeNAベイスターズは、クライマックスシリーズ進出の可能性を残しつつシーズンを進めましたが、9月27日にその可能性が絶たれました。最終的には、10月6日の対ヤクルト戦での敗北により、9年連続Bクラス、2年連続5位という結果が決定づけられました。

選手の活躍

この年の特筆すべき選手の一人は、ドラフト4位で入団したルーキーの三上朋也です。彼は抑え投手としての地位を確立し、21セーブという成績を残しました。また、5年目の筒香嘉智は「4番・レフト」として定着し、打率3割、22本塁打を記録しました。

しかし、前年に打撃二冠を獲得したトニ・ブランコは、3度のケガに苦しみ、期待通りのパフォーマンスが発揮できませんでした。結果、チームの打率は.253、得点568はリーグ最下位という厳しい結果となりました。

守備面の不安

守備においても課題が抱えられており、失策数は12球団中唯一の100を超える116個でした。しかし、防御率は2008年からの6年間で最低だったものの、3.76と同様に改善されました。これは投手コーチである川村丈夫と篠原貴行の貢献が大きかったとされています。

まとめ

2014年のシーズンは、横浜DeNAベイスターズにとって様々な面での試練の年でしたが、チームとしての進展や若手選手の成長が見られました。特に、選手たちが困難に立ち向かい、最終的には過去の経験を糧に次のシーズンに向けた期待感を持たせる結果となりました。

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