2015年の気象・地象・天象

2015年の気象・地象・天象

2015年は、世界各地で様々な自然現象が観測された年でした。日本国内では、記録的な猛暑や豪雨、火山活動の活発化などが目立ち、自然の脅威を改めて認識させられる一年となりました。

気象

1月
北米では寒波が到来し、カナダのオタワで氷震が観測されました。
2月
アメリカ東部では寒波により、ニューヨークのセントラルパークで過去最低気温を更新しました。
4月
東京では5年ぶりに4月の降雪を観測し、銚子市では観測史上最も遅い降雪となりました。
5月
東京で32.2℃を観測し、1999年以来16年ぶりに5月の観測史上最高気温を更新しました。
6月
北海道上富良野町十勝岳温泉で季節外れの積雪が観測されました。
西日本各地で黄砂が観測されました。
8月
東京都心で猛暑日が連続8日となり、記録を更新しました。
台風13号が中国東部に上陸し、浙江省で24時間雨量645mmという記録的な豪雨となりました。
9月
台風18号の影響で、関東や東北地方で記録的な豪雨となり、茨城県常総市では鬼怒川の堤防が決壊しました。
台風21号の暴風雨域に入った沖縄県の与那国島で最大瞬間風速81.1mを観測しました。
10月
富士山で初冠雪を観測しました。
東京で木枯らし1号が吹きました。
12月
イングランド北部とスコットランドで記録的な豪雨を伴う嵐が発生しました。
中部地方で夏日となり、三重県津市で12月の観測記録を更新しました。

地象

1月
桜島で山体膨張が観測されました。
トンガのトンガタプ島沖で海底火山の噴火活動が活発化し、航空便が欠航、新島が確認されました。
桜島の昭和火口で爆発的噴火が発生し、噴煙が4000mに達しました。
2月
グアテマラのフエゴ山が噴火しました。
メキシコのコリマ火山が噴火し、4000mの高さの噴煙を上げました。
3月
チリのビジャリカ火山が噴火しました。
口永良部島の新岳で火映現象が観測されました。
桜島で過去最多の26回の爆発的噴火を観測しました。
4月
チリのカルブコ火山が噴火しました。
ネパールでM7.8の地震が発生しました。
チリのカルブコ火山が再噴火しました。
吾妻山付近で硫化水素濃度が規定値を超え、磐梯吾妻スカイラインが通行止めになりました。
5月
気象庁は箱根山の噴火警戒レベルを2に引き上げました。
インド洋のピトン・ドゥ・ラ・フルネーズ火山が噴火しました。
ガラパゴス諸島のウォルフ火山が噴火しました。
口永良部島で爆発的噴火が発生し、火砕流も観測されました。気象庁は噴火警戒レベルを5（特別警報）に引き上げました。
小笠原諸島西方沖を震源とするMj8.1の深発地震が発生し、全国的に揺れが観測されました。
6月
気象庁は、三宅島の噴火警報を解除し、噴火警戒レベルを1に引き下げました。
気象庁は浅間山の噴火警戒レベルを2に引き上げました。
浅間山が小規模噴火しました。
グアテマラのフエゴ山が噴火しました。
箱根山の噴火警戒レベルが3に引き上げられました。
7月
北海道東部の雌阿寒岳の噴火警戒レベルが2に引き上げられました。
諏訪之瀬島の御岳で小規模噴火が発生しました。
8月
硫黄島の北部でごく小規模な噴火が発生しました。
エクアドルのコトパクシ山が噴火しました。
桜島の噴火警戒レベルが4に引き上げられました。
9月
阿蘇山の中岳第一火口で噴火が発生し、噴煙が2000mの高さに達しました。噴火警戒レベルが3に引き上げられました。
10月
インドネシアのロンボク島にあるリンジャニ山が噴火しました。
アフガニスタンでM7.5の地震が発生しました。
12月
ニカラグアのモモトンボ火山が噴火しました。
イタリアのシチリア島にあるエトナ山が噴火しました。
メキシコのコリマ山が噴火しました。

天象

1月
ラヴジョイ彗星が地球に最接近しました。
小惑星2004 BL86が地球近傍を通過しました。
3月
北海道でオーロラが観測されました。
皆既日食が観測されました。
小惑星2014 YB35が地球近傍を通過しました。
4月
皆既月食が観測されました。
9月
皆既月食が観測されました。
10月
小惑星2015 TB145が地球近傍を通過しました。
11月
地球近傍天体「WT1190F」が大気圏に突入しました。

この年は、気象、地象、天象の各分野で様々な出来事が観測され、自然の驚異と美しさを改めて感じさせる一年となりました。

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