2016年リオデジャネイロオリンピックのレスリング競技

2016年リオデジャネイロオリンピックのレスリング競技

2016年のリオデジャネイロオリンピックでは、レスリング競技が2016年8月14日から21日までアレーナ・カリオカ2で行われました。この大会は、世界レスリング連合（UWW）の管轄下で開催され、男子と女子、合計で18種目が実施されました。特に、男女のレスリング選手権の中で、フリースタイルとグレコローマンスタイルの形式が各6種目ずつ設けられ、男子では1種目ずつが削減された一方、女子では新たに2種目が追加されました。

競技形式

大会はトーナメント方式で行われ、各階級には18名から21名の選手が参加しました。準決勝に進出したものの、決勝へ進めなかった選手は敗者復活戦に進むことができ、そこで勝ち残った選手が銅メダルを手にする権利を得ました。この大会では、新しいルールとして「チャレンジルール」が導入され、選手は試合中に1度だけ審判の判定に対して異議を申し立てることが可能でした。抗議の際には、マスコットキャラクターであるビニシウスのフィギュアを審判に向かって投げるという独特な方法が用いられました。

出場選手

出場選手は、2015年にラスベガスで行われた世界選手権や各大陸予選での成績を基に決定され、総勢336名が選ばれました。男子は12種目で各19名、女子は6種目で各18名が出場する枠が用意されました。開催国であるブラジルは、初めに4名の出場が保証されていましたが、自国選手が5名分の枠を獲得したため、最終的に8名まで増加しました。なお、ドーピング問題の影響で出場権が剥奪される選手が現れるなど、出場選手の数は予定よりも若干増加し、350名となりました。

トピック

この大会では、日本の伊調馨選手が女子58kg級で金メダルを獲得し、オリンピック競技史上で4連覇を達成する偉業を成し遂げました。彼女は過去3大会で63kg級に出場していましたが、階級を変更し見事な逆転勝利を収めました。一方で、吉田沙保里選手は女子53kg級の決勝で敗北し、長年続いていた連勝記録が途絶えました。この試合では、アメリカのヘレン・マルーリス選手に1-4で敗れ、彼女にとっては世界大会17回目というキャリアの中で初めての金メダル逃避も経験しました。

判定に関するトラブル

大会中には審判の判定を巡ってトラブルも発生しました。特に、フリースタイル男子65kg級の試合で、プエルトリコのフランクリン・ゴメスが不利な判定を受け、抗議を試みたものの最終的には敗れ去りました。その結果、審判は資格停止処分を受けることになりました。また、別の試合ではモンゴルの選手が審判によるペナルティに不満を持ち、コーチがマットに上がり込み騒動に発展しました。この出来事も、後にUWWから処分が下される結果となりました。

競技結果

本大会における男子フリースタイル、男子グレコローマン、女子フリースタイルの競技結果に関しては、国・地域別のメダル獲得数などが記録されています。これらの情報は国際オリンピック委員会や世界レスリング連合の公式サイトでも確認することができます。

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