2017 ワールド・ベースボール・クラシック A組

2017 ワールド・ベースボール・クラシック A組（ソウルラウンド）

2017年3月6日から3月9日にかけて、ソウル特別市の高尺スカイドームで開催されたワールド・ベースボール・クラシック（WBC）第4回大会の1次リーグ、A組（ソウルラウンド）の熱戦を振り返ります。初のWBC韓国開催となったこのラウンドでは、予想外の展開とドラマが数多く生まれました。

大会概要

オランダ、イスラエル、チャイニーズタイペイ、大韓民国の4代表が参加し、総当たり戦を行いました。上位2チームが東京ドームで開催される2次ラウンドへの進出を懸けて戦いました。

経緯

2016年8月2日 - 同組が発表。
2016年11月12日 - 開催概要が発表。当初予定より開幕が1日早まり、名称がB組からA組へ変更。開幕前に公式練習試合を行うことも発表。
2017年3月6日 - 9日 - 大会開催。

全勝のイスラエルと、韓国とチャイニーズ・タイペイに勝利したオランダが2次ラウンド進出を決めました。

試合結果詳細

GAME1 (3月6日) 韓国 vs イスラエル

試合時間：4時間11分
観衆：15,470人

開幕戦で、初出場のイスラエル（世界ランキング41位）が、世界ランキング3位の韓国に延長10回、2-1で勝利するという大波乱が起きました。イスラエルは2回にタイラー・クリーガーの押し出し四球で先制。韓国も5回に徐建昌のタイムリーで同点に追いつきましたが、延長10回にイスラエルのスコット・バーチャムが勝ち越しタイムリー内野安打を放ち、これが決勝点となりました。韓国はチャンスを生かせず、金泰均が3打数無安打、李大浩が5打数無安打と、主軸が沈黙しました。

GAME2 (3月7日) イスラエル vs チャイニーズタイペイ

試合時間：3時間3分
観衆：3,287人

イスラエルがチャイニーズタイペイに15-7で勝利。7回には、満塁の場面でスクイズを敢行した際、チャイニーズタイペイの守備がベースカバーを怠り、一塁への送球が外野へ転々とする間に走者全員が生還するという珍しいプレーが生まれました。

GAME3 (3月7日) 韓国 vs オランダ

試合時間：3時間3分
観衆：15,184人

オランダが5-0で韓国に完封勝利。韓国は6安打無得点と打線が振るわず、2015 WBSCプレミア12で優勝したチームとは思えない戦いぶりに、韓国メディアからは失望の声が上がりました。韓国はオランダとの対戦で0-5で敗れるジンクスがあり、2大会連続での1次ラウンド敗退が決定しました。

GAME4 (3月8日) チャイニーズタイペイ vs オランダ

試合時間：3時間21分
観衆：3,606人

オランダがサヨナラ勝ちで2次ラウンド進出を決めました。チャイニーズタイペイは逆転するも及ばず、2大会ぶりの1次ラウンド敗退となりました。

GAME5 (3月9日) イスラエル vs オランダ

試合時間：3時間13分
観衆：2,739人

2次ラウンド進出を決めているイスラエルがオランダに4-2で勝利し、1位通過を決めました。イスラエルは9人の投手を投入し、1イニングずつの継投でオランダ打線を封じ込めました。

GAME6 (3月9日) チャイニーズタイペイ vs 韓国

試合時間：4時間40分
観衆：12,000人

両チームともに2連敗で、この試合に敗れると次回大会は予選からの参加となる可能性が高い状況での対戦は、延長10回の末、11-8で韓国が勝利しました。序盤から厳しい内角攻めの応酬で死球が多く、球審が五回途中に両チームに警告を発するほど荒れた試合となりました。

最終順位

1. イスラエル
2. オランダ
3. 韓国
4. チャイニーズタイペイ

関連項目

2017 ワールド・ベースボール・クラシック

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