2017年のスーパーカップ (日本サッカー)

FUJI XEROX SUPER CUP 2017

2017年のスーパーカップ、正式名称「FUJI XEROX SUPER CUP 2017」は、2月18日に神奈川県横浜市の日産スタジアムで行われました。本大会は、公益財団法人日本サッカー協会および公益社団法人日本プロサッカーリーグによって主催され、富士ゼロックス株式会社の特別協賛のもと、開催されました。

賞金とレギュレーション

優勝チームには3000万円、準優勝チームには2000万円の賞金が用意されており、試合形式は前後半45分ずつ計90分で行われます。もし90分で決着がつかなかった場合は、延長戦は行わず、PK戦によって勝者を決定します。

参加クラブ

本大会には、2016年の明治安田生命J1リーグを制覇した鹿島アントラーズと、同リーグ2位の浦和レッズが参加しました。特に鹿島は2016年にリーグ戦と天皇杯を両方制したため、浦和は前回出場時と同様のレギュレーションで出場することとなりました。

試合の流れ

試合は、2016年のJリーグチャンピオンシップと同じ対戦カードで行われ、両チームのスタイルの違いが鮮明にあらわれました。鹿島はFWペドロ・ジュニオール、MFレオ・シルバ、MFレアンドロ、GKクォン・スンテといった即戦力の外国人選手を迎え、堅守からの攻撃を展開しました。一方、浦和は若手選手を多く起用し、将来を見据えた攻撃重視のスタイルを維持しました。

試合がスタートすると、鹿島が早々に攻撃を仕掛けました。前半39分、鹿島はMF遠藤康がゴール正面で得たフリーキックを直接右上に蹴り込み先制。その後、4分後にはカウンターからMF土居聖真のラストパスを受けたFW金崎夢生がシュートを放つも、右ポストに当たって跳ね返ったボールを再び遠藤が押し込み、鹿島が2点リードで前半を終えました。

後半に入り、浦和はFW興梠慎三を投入し、攻撃の活性化を図ります。すると、29分にペナルティエリア内で鹿島のMF小笠原満男に倒され、PKを獲得。このPKを興梠自ら決めて1点差に詰め寄ります。その直後、浦和のMF関根貴大からのクロスにFWズラタンが頭で合わせ、これをGKクォンが弾いたところにMF武藤雄樹が詰め、浦和が同点に追いつきました。

しかし、試合の流れは再び鹿島へと傾きます。後半38分、鹿島は左サイドからのロングパスに反応したFW鈴木優磨が、浦和DF遠藤航からボールを奪い、冷静に右足でゴールに流し込み再び勝ち越し。そのまま鹿島が3-2で勝利を奪取しました。

この試合は、両チームの戦術や選手起用が見所であり、戦略的で緊迫した展開が観客を魅了しました。鹿島アントラーズは、6年ぶりのスーパーカップ制覇を果たし、その強さを証明した大会となりました。

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