2017年夏季ユニバーシアード

2017年夏季ユニバーシアードの歩み

2017年夏季ユニバーシアード（第29回夏季ユニバーシアード）は、8月に中華民国（台湾）の台北で実施された、台湾が初めて迎えた国際的な総合スポーツイベントです。この大会は、世界中から多くの大学生アスリートが集まり、友情と競技の精神を育む場となりました。

大会開催の経緯

ユニバーシアードの開催地としては、ブラジリアと台北が候補に挙がりました。最終的に2011年11月29日に国際大学スポーツ連盟（FISU）の決定により、台北が選ばれることとなりました。これにより、台湾は国際スポーツ大会のホストとしての重要な役割を果たすことが期待されました。大会の準備にあたっては、言語面での支援が必要とされ、実行委員会は地元の外国人を含むボランティアを2016年の春と夏に募集しました。

マスコット

大会のマスコットには、台湾に生息する「タイワンツキノワグマ」が選ばれ、「熊讃ブラボー」と名付けられました。この可愛らしいマスコットは、参加者や観客に親しみをもたらし、台湾の自然を象徴する存在として大会を盛り上げました。

開幕式とその雰囲気

2017年8月19日、開幕式が華やかに行われましたが、その直前には、年金改革に反対する団体が競技場の外で抗議活動を行ったため、注目を集めました。この影響で、運動員入場式の際には、カナダ以降の選手団が競技場に入ることができず、各国の国旗のみが入場。選手たちは最後に登場しました。また、イスラム国（IS）関連の問題も報告され、安全確保のために5,600人以上の警察が厳重な警戒を行いました。開幕式では、総統の蔡英文がユニバーシアードの公式な開催を宣言しました。

閉幕式と感謝のメッセージ

大会の閉幕式では、アルゼンチン、ブラジル、カナダ、デンマーク、ドミニカ、イギリスなどの選手たちが「ありがとう、台北」というバナーを掲げ、台湾への感謝の意を伝えました。また、2019年ユニバーシアードの開催者であるイタリア・ナポリの代表も閉幕式に参加し、さらなる国際交流を促進しました。

実施競技

大会では、22種目が実施され、その中に選択競技として7種目、公開競技として1種目が設定されています。これにより、多様なスポーツが選手たちによって競われ、その熱戦が繰り広げられました。

メダルランキングと総括

詳細なメダルランキングについては「2017年夏季ユニバーシアードでの国・地域別メダル受賞数一覧」を参照することができます。台北で行われたこの大会は、台湾の国際スポーツ都市としての地位を確立し、多くの人々に感動を与えたイベントとなりました。

外部リンク

• - Universiade Taipei 2017（英語）
• - 第29回ユニバーシアード競技大会 - 日本オリンピック委員会（JOC）
• - Taipei 2017 Universiade - 世大運 (taipei2017) - Facebook

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