2017年10月民進党代表選挙

2017年10月民進党代表選挙について

2017年10月31日、民進党の新たな代表を選ぶための両院議員総会が開催されました。この選挙は、前原誠司氏が同月23日に代表を辞任した後に実施され、大塚耕平氏が唯一の立候補者として無投票で選出されました。

代表選挙は、前原氏が9月1日に新たに党の代表に選出された際から始まった民進党の混乱の中で行われたものです。彼が新執行部の人事を行う中、党内の有力メンバーである山尾志桜里氏が週刊誌のスキャンダルによって離党し、これに伴い党内では様々な意見の対立が生じました。特に、民共共闘を批判する声が強まり、笠浩史氏や後藤祐一氏らが次々に党を離れ、離党ドミノ現象が発生したのです。

さらに、同年7月の東京都議会議員選挙で「都民ファーストの会」が大勝し、小池百合子東京都知事が新党「希望の党」を結成しました。この動きは、民進党にとっての大きな脅威となり、前原氏は党として希望の党との合流を進める決定を下しました。しかし、希望の党の条件として民進党のリベラル派には厳しい要求が行われ、これに反発した枝野幸男氏は「立憲民主党」の結成を発表。これにより、民進党からの脱党が進み、党は深刻な分裂状態に陥りました。

10月22日に予定されていた衆議院選挙では、与党が圧勝し、立憲民主党が公示前の15議席から55議席に増う躍進を遂げましたが、希望の党は57議席からわずか50議席に留まる結果となりました。この選挙の後、責任を取る形で前原氏は代表を辞任し、新たな代表選挙を実施することを発表しました。

その後、10月30日の両院議員総会において、翌日の午後に立候補受付を行い、午後3時より代表選出の議論を開始することが決定されました。党員やサポーターの投票を省き、党内の国会議員のみの投票による選出方式が採用されました。結果、大塚耕平氏以外に立候補者が現れなかったため、彼は無投票で当選を果たしました。この代表選をめぐり、党内には「選挙を行うことで党が分裂する」という懸念があったため、立候補者を一本化する動きが見られましたが、最終的には大塚氏が推薦人を確保し、単独候補となりました。

新代表の大塚耕平氏は、政調会長代理や元厚生労働副大臣という経歴を持ち、旧民社党系グループからの支持も得ていました。彼の当選後、11月8日には新たな人事が承認され、新組織として「基本政策検討本部」と「党の戦略・組織・運営に関する改革本部」が設置され、いずれも大塚氏が本部長に任命されました。これにより、民進党は新たな出発を図るべく体制を整え始めました。

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