2018年の埼玉西武ライオンズ

2018年の埼玉西武ライオンズのシーズン概要

2018年シーズンは、埼玉西武ライオンズにとって特別な年となりました。この年は、辻発彦監督にとっての2年目のシーズンであり、10年ぶりとなるリーグ優勝を達成した年です。ここでは、シーズンの動向や選手たちの活躍を詳述します。

開幕前の準備

2017年は2位で終え、4年ぶりにAクラス入りを果たしましたが、クライマックスシリーズで東北楽天に敗北。オフシーズンには、野上亮磨がFA宣言し、読売ジャイアンツへの移籍が決まり、また、牧田和久はポスティングシステムを利用してサンディエゴ・パドレスに移籍しました。新たにニール・ワグナーとファビオ・カスティーヨという外国人選手をチームに迎え入れ、ドラフトでは齊藤大将や西川愛也などを指名しました。

オープン戦は8勝6敗2分の成績で、7位となりましたが、開幕を迎える準備を進めていました。

リーグ戦の展開

開幕戦ではエースの菊池雄星が投手を務め、4安打2失点で初勝利を手にしました。その後、27年ぶりの開幕8連勝を達成。4月には19勝5敗という圧倒的な成績で首位を走ります。この月、投手の多和田真三郎と主砲の山川穂高が共に月間MVPを受賞しました。

しかし5月には調子を崩し、10勝14敗と負け越してしまいます。8月にはやや持ち直し、15勝10敗1分の成績を収めましたが、福岡ソフトバンクホークスとの対戦で3連敗。とはいえ、選手たちはシーズン終盤に向けて奮起し、9月には福岡ソフトバンクホークス相手に連勝を重ね、優勝マジック11が点灯しました。

10年ぶりのリーグ優勝

9月30日、千葉ロッテマリーンズと福岡ソフトバンクホークスの試合結果により、埼玉西武ライオンズがリーグ優勝を決めました。この優勝は、10年ぶり22度目となり、開幕から一度も首位を譲ることのない壮大な戦いの結果でした。攻撃陣は浅村栄斗と山川穂高の活躍により120打点以上を挙げ、「山賊打線」とも称される強力な攻撃力を誇っていました。

一方で、投手陣はリーグ優勝したチームとしては2001年以来の防御率ワースト記録を持ち、多くの失点をする中でも勝ち取った優勝でした。プロ野球史上初めて、最多失点、最低防御率、最多失策を記録したチームがリーグ優勝したこともあり、注目を集めました。

クライマックスシリーズとその後

しかし、その後のクライマックスシリーズでは、投手陣が崩壊し、福岡ソフトバンクホークスに2勝4敗という結果で敗退となりました。これにより、日本シリーズへの進出は叶わず、ファンにとっては残念な結果となりました。

個人成績と受賞

シーズン中、多くの選手が素晴らしい成績を残しました。多和田真三郎は4月と9月に月間MVPに輝き、山川穂高も同様の栄光を手にしました。浅村はオールスターゲームでの敢闘選手賞や1000試合出場を達成するなど、選手たちは自己成績を更新し続けました。

今シーズンの埼玉西武ライオンズは、記録と共に多くの印象を残し、ファンの心に刻まれることでしょう。

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