2018年のSUPER GT

SUPER GT 2018シーズン概要

2018年のSUPER GTは、4月7日と8日に岡山国際サーキットで開幕し、11月10日と11日にツインリンクもてぎで幕を閉じた全8戦のシリーズです。この年のレースは前年からの大幅な変更を受けて展開されました。

主な変更点

レース日程

2018年のレースカレンダーには、鈴鹿1000kmの終了や海外ラウンドの時期変更などに伴い、重要な変更がありました。鈴鹿サーキットでの開催は、これまでの鈴鹿1000kmに代わり、5月下旬に300kmレースが実施されます。鈴鹿1000kmは新たに「サマーエンデュランス鈴鹿10時間耐久レース」として独立した大会として行われます。また、富士スピードウェイでの第5戦は500マイル（約804km）に距離が変更され、長距離耐久戦となります。この結果、鈴鹿での300kmレースと富士の500マイルレースが同年の長距離レースに位置づけられました。

一方、タイ ラウンドは例年の10月から6月末に移動しました。これにより、海外举办は2015年以来初となります。また、オートポリスとスポーツランドSUGOの開催日もそれぞれの順位を考慮し、調整されています。

レギュレーションの改正

レースのルールも一部改正されました。GT500クラスでは、燃料流量リストリクターの制限が見直され、より厳格な流量制限が課せられることになりました。GT300クラスのターボ車には、エアリストリクター径の拡大と最大過給圧の制限が加わりました。この他、参加車両へのエアコン搭載が推奨され、クールスーツシステムの搭載が義務化されるなど、競技環境が整備されました。

予選ルールの見直し

GT300クラスの予選では、ノックアウト方式におけるA組とB組の組み分けが導入され、各組の上位車両が次ステップに進む形式が定められました。決勝スタートの際も、安全性を重視したスタート隊列の厳格化が実施されました。

マシンの状況

GT300クラスでは、CARGUY RacingとModulo Drago CORSEはホンダNSX GT3に、K-tunes RacingとPANTHER TEAM THAILANDはレクサスRC F GT3にそれぞれ参戦します。GAINERは出場車両を2018年仕様GT-R GT3に変更しました。

GT500クラスでは、ホンダ陣営に新たなエントラントが参加し、ドライバーラインアップも刷新されました。特に、ジェンソン・バトンがフル参戦を果たし、各チームに新しい選手の起用が見られます。

参加エントラント

各クラスのエントラントも多様化し、GT500クラスではホンダ、レクサス、日産がそれぞれ新しいドライバーやマシンで参戦し、一方、GT300クラスでも多くの新規エントラントが見受けられました。特に、HONDA ACCESSとドラゴによる共同チーム「Modulo Drago CORSE」は注目の存在となります。

また、GT300クラス結束の下、多くの新規ドライバーやチームが新たな挑戦をする一方、BMW Team StudieはSUPER GTから撤退し、ブランパンGTシリーズ・アジアへの移行を図るなど、シーズンを通じたチームごとの動向が注目されました。

まとめ

2018年度のSUPER GTは、数々の変更と新たな挑戦を経て多様な展開がなされました。レースシーズンを通じて、チームやドライバーが新たな記録を追求し、ファンに感動を提供する1年となったことでしょう。

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