2018年日本グランプリ (4輪)

2018年日本グランプリ概要

2018年10月7日、鈴鹿サーキットで、F1世界選手権第17戦として日本グランプリが開催されました。この大会は鈴鹿での30回目の開催を迎え、本田技研工業がタイトルスポンサーとして名を連ねました。レースの正式名は「FORMULA 1 2018 HONDA JAPANESE GRAND PRIX」です。

レース前の準備

レースに向けて、ピレリが供給するタイヤはミディアム、ソフト、スーパーソフトの3種類となり、変動する天候に備えました。また、スズカ・ヴォイスFMでは三日間にわたる生中継が行われ、元ドライバーの中嶋一貴や佐藤琢磨が解説に参加し、鈴鹿グランプリ30周年を祝う特別な実況が展開されました。

エントリーリストとフリー走行

フリー走行3回目では、ニコ・ヒュルケンベルグが大クラッシュを喫し、赤旗が出されてセッションは終了。その際、エステバン・オコンが十分な減速をしなかったため、3グリッド降格のペナルティを受けました。

予選の結果

2018年10月6日、予選が行われ、ルイス・ハミルトンがポールポジションを獲得することに成功しました。天候は曇り時々雨の中、ハミルトンは通算80回目のポールポジションとなり、メリセデス勢は1-2グリッドを独占しました。ホンダのパワーユニットを搭載したトロロッソは、ブレンドン・ハートレイが6番手、ピエール・ガスリーが7番手と好調な結果を残しました。

決勝レースの展開

決勝は快晴の中で行われ、鈴鹿グランプリ30周年を祝うイベントにもかかわらず、前年より多くの観客が集まりました。ルイス・ハミルトンはスタートから独走し、全く問題なくポール・トゥ・ウィンを果たしました。バルテリ・ボッタスが続き、メルセデスは今季4度目の1-2フィニッシュを達成しました。ハミルトンはこの勝利で、ドライバー選手権でセバスチャン・ベッテルとの差を67ポイントに広げました。

レースは波乱に満ちたものでしたが、フェルスタッペンは5秒のペナルティを受けながらも3位でフィニッシュ。彼は今季安定した走りを見せ、ダニエル・リカルドが15番手スタートから4位に上がり、ドライバー・オブ・ザ・デイを獲得しました。

難関を乗り越えて

一方、フェラーリ勢は接触によって不運に見舞われ、キミ・ライコネンが5位、ベッテルが6位で終える結果に。これにより、ハミルトンのタイトル獲得の可能性が高まり、ベッテルは全ての残りGPで勝たなければ逆転できない状況に追い込まれました。

結果とファステストラップ

最終的に、ハミルトンがレースを制し、ボッタスが2位、フェルスタッペン3位でレースを終えました。セバスチャン・ベッテルは53周目にファステストラップを記録し、1:32.318となりました。また、レースを通じて、ピットインや戦略のミスが目立ち各チームの戦略が問われる結果となりました。最終的に、フェルナンド・アロンソは14位と苦戦しましたが、彼のラストランが多くのファンに感動を与えました。

この大会は、F1の熱気と切磋琢磨する選手たちの競技精神が詰まった素晴らしい一戦でした。

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