2019年の広島東洋カープ

2019年の広島東洋カープのシーズン概要

2019年、広島東洋カープは緒方孝市監督の5年目を迎え、シーズンをスタートさせました。この年のキャッチフレーズは「水金地火木ドッテンカープ」であり、チームの新たな挑戦が感じられるものでした。

主要な人事の変化

2018年オフには、FA権を行使した丸佳浩選手が巨人に移籍し、その人的補償として長野久義選手が新たに加入しました。また、長年チームに貢献してきた新井貴浩選手が引退し、ブラッド・エルドレッドやジェイ・ジャクソンも去るなど、チームメンバーが大きく変動しました。

シーズンスタートと序盤の展開

開幕戦では、大瀬良大地選手が8回無失点の素晴らしい投球を見せ、昨年までの3連覇の立役者である丸選手を擁する巨人に勝利を収めました。これにより、良い滑り出しかと思われましたが、続く試合では田中広輔選手や松山竜平選手の不調が影響し、チームは4月中旬には最下位に沈む事態となりました。

5月の反撃

しかし4月の後半から5月にかけては、打線が活性化し、1番の野間峻祥選手、2番の菊池涼介選手、3番のサビエル・バティスタ選手、4番の鈴木誠也選手、5番の西川龍馬選手の活躍によって、チームは大きな躍進を遂げ、5月には20勝を挙げて首位に浮上しました。

交流戦とその後

しかし、交流戦では5勝12敗という結果に終わり、再び最下位に後退。その後の試合でも11連敗を記録したり、チームの状態は波乱に満ちていました。オールスター戦後には、西川選手の活躍もあり、9連勝を収めて3位に浮上しましたが、8月17日にはバティスタ選手がドーピング違反で離脱し、緒方監督に関する問題も発覚し、チームの雰囲気は悪化しました。

シーズンの終わり

9月末には、阪神が好調で接近してきており、CS進出がかかる中での勝利が必要な状況でしたが、勝ちを収めることができず、シーズンを3位で終えました。とはいえ、阪神は最終的に逆転してプレーオフ進出を決めました。

最終的に、広島は前年の3連覇から一転して4位という結果に終わり、绪方監督は辞任を表明。これに伴い、投手コーチの佐々岡真司氏が後任として決定しました。

成績とタイトル

シーズン中の個人成績としては、鈴木誠也選手が首位打者と最高出塁率を獲得し、シーズンを通じての活躍が目立ちました。また、菊池涼介選手は通算1000安打を達成し、歴史に名を刻むことになります。

来季に向けて新たな体制で臨むカープがどのような成長を遂げるのか、期待が高まります。

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