2019年の東京ヤクルトスワローズ

2019年の東京ヤクルトスワローズ

2019年の東京ヤクルトスワローズのシーズンは、監督・小川淳司にとって2年目の年となりました。球団史上最長タイの16連敗を記録し、最終的には最下位に終わったものの、高卒2年目の村上宗隆が新人王に輝くなど、ストーリーには多様な要素が含まれていました。

開幕前の準備

シーズン開始前、ヤクルトは先発投手の強化に乗り出しました。日本ハムとのトレードで高梨裕稔・太田賢吾を獲得し、秋吉亮・谷内亮太を放出しました。また、ソフトバンクを退団した五十嵐亮太が復帰し、新たにスコット・マクガフとアルバート・スアレスという外国人投手を補強しました。これにより投手陣の強化を図り、シーズンに臨みました。

チーム成績の波

シーズンが始まると、神宮開幕戦を勝利で飾り、その後も調子を維持しました。特に4月と5月には、青木宣親、山田哲人、ウラディミール・バレンティンが3者連続本塁打を2度記録するなど、打撃陣が好調でチームを引っ張りました。しかし、5月には16連敗を喫し、この悪影響でチームは最下位に転落しました。

後半戦も苦しい戦いが続き、9月8日には成績不振を受けて小川監督が辞意を示しました。それに伴い、ヘッドコーチの宮本慎也も退団が決定しました。

交流戦とレギュラーシーズン

シーズン中の交流戦やレギュラーシーズンでは、選手たちの個々の成績も注目されました。村上宗隆は143試合に出場し、打率.231ながら36本のホームランを記録しました。この成績により、彼はセ・リーグ新人王に輝きました。

個人成績と重要な記録

選手たちの活躍も見逃せません。特に注目すべきは、以下のような達成記録です。

• - 4月20日、川端慎吾が通算1000安打達成。
• - 5月17日、青木宣親が通算100本塁打を達成。
• - 6月30日、山田哲人が通算1000安打を達成。
• - 8月23日、山田哲人が新記録となる連続盗塁成功を記録。

これらの個人成績の中でも、村上宗隆の三振記録は特に話題になり、シーズン中にセントラル・リーグ新記録の174三振を達成しました。

シーズンの終焉と監督交代

シーズンが進むにつれて、チームの成績は厳しさを増し、9月29日にはコーチ陣の退団も発表されました。そして、10月1日には新たに高津臣吾が監督として就任しました。さらには2軍監督に池山隆寛が就任するという新たな体制が整いました。これにより、2020年シーズンに向けた新たなスタートが期待されています。

2019年の東京ヤクルトスワローズは、結果として厳しいシーズンとなったものの、新星村上の活躍や他の選手達の記録も多く、さまざまな学びと次への希望を持つ年となりました。

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