2020年のスーパーカップ (日本サッカー)

FUJI XEROX SUPER CUP 2020 概要

2020年2月8日、埼玉スタジアム2002にて開催されたFUJI XEROX SUPER CUP 2020は、27回目の記念すべき大会です。本大会は富士ゼロックスの特別協賛を受けて行われました。主催は日本サッカー協会と日本プロサッカーリーグ、主管は日本プロサッカーリーグと埼玉県サッカー協会が担当しました。

競技規則

試合は前後半45分ずつの合計90分で行われ、90分内に勝敗が決まらない場合はPK戦で決着がつきます。選手交代は最大5名まで認められていますが、ハーフタイムを除き、交代は3回までとなっていました。

参加チーム

出場クラブは、2019年の明治安田生命J1リーグを制した横浜F・マリノスと、JFA天皇杯を制したヴィッセル神戸の2チームです。横浜FMはこれが6年振りの出場であり、神戸は初めての参加という新たな挑戦でした。

試合内容

試合が始まると、両チームは前年の戦力をベースにしつつ、新たな選手を起用しました。横浜FMはオナイウ阿道を、神戸はドウグラスを先発起用します。開始早々から両チームとも持ち味を発揮しますが、神戸が徐々に試合の主導権を握り始めます。

前半22分には、神戸のアンドレス・イニエスタがコーナーキックを蹴りますが、結果はオフサイドで先制点には至りません。しかし、その5分後、イニエスタからのスルーパスを受けたドウグラスが左足でゴールを決め、神戸が先制します。

横浜FMは36分に追いつきます。ゴール前の混戦から仲川輝人がボールに詰め、マルコス・ジュニオールが頭で押し込んで同点に。しかし、神戸はその4分後、横浜FMのGK朴一圭とDFチアゴ・マルチンスのパス交換を古橋亨梧がインターセプトし、再びリードします。

ハーフタイムを迎えた後、横浜FMはDF畠中槙之輔とFWオナイウ阿道を交代し、攻撃的な布陣に変更します。すると、再び試合が活性化し、後半9分に扇原貴宏がゴールを決め、横浜FMが同点に追いつきます。

さらに、後半24分には神戸が再度リードを奪いますが、横浜FMも後半28分にエリキがゴールを決めて再び同点に。両チームともにゴールを狙いますが、試合は90分を終えて決着がつかず、PK戦へと突入しました。

PK戦

PK戦では横浜FMが先攻し、両チームともに交互に決めていきますが、やがて連続失敗が続出。結局、延べ14人によるPK戦の結果、神戸が3-2で横浜FMを制し、クラブ史上初となるスーパーカップ制覇を達成しました。

今回の試合は、多くのファンにとって感動的な瞬間であり、特に神戸ファンにとっては忘れられない歴史的勝利となりました。

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