2020年のピッツバーグ・パイレーツ

2020年 ピッツバーグ・パイレーツ：苦難のシーズン

2020年のピッツバーグ・パイレーツは、球団創設129年目のシーズンを迎えました。本拠地PNCパークでの19年目のシーズン、そしてデレク・シェルトン監督の1年目という新たなスタートを切りました。しかし、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の世界的なパンデミックが、チームのシーズンに大きな影を落とすこととなりました。

シーズンオフの動きとCOVID-19の影響

前年の2019年シーズンは71勝91敗と負け越し、ナショナルリーグ中地区4位に終わりました。巻き返しを期す2020年でしたが、COVID-19の感染拡大により、状況は一変します。3月12日には、スプリングトレーニングの中止と公式戦の開幕延期が決定。その後、6月23日には公式戦開幕が7月23日または24日となり、レギュラーシーズンは全60試合という大幅な短縮で開催されることが発表されました。また、特例措置としてナショナルリーグにも指名打者制度が導入されることになりました。さらに、6月30日にはマイナーリーグの開催中止も決定し、若手選手の育成にも大きな影響が出ました。

開幕後の苦戦とチームの状況

開幕後も、パイレーツは苦戦を強いられました。6月28日には、エドガー・サンタナが薬物規定違反で出場停止処分を受けるというアクシデントも発生。チームはなかなか波に乗ることができず、9月27日にレギュラーシーズンの全日程を終えた時点で、19勝41敗という成績で地区最下位に沈みました。シーズン終了後には、デレク・ホランドとキーオン・ケラがFA（フリーエージェント）となり、チームを去りました。

チーム成績と個人成績

チームは厳しい状況でしたが、若手選手の台頭など、明るい兆しも見られました。ケブライアン・ヘイズは9月のルーキー・オブ・ザ・マンスを受賞し、将来への期待を抱かせました。しかし、チーム全体としては、打撃、投手ともに課題が多く、来シーズン以降のチーム再建が急務となっています。

まとめ

2020年のピッツバーグ・パイレーツは、COVID-19の影響による変則的なシーズンの中で、苦戦を強いられました。新監督の下、若手育成に力を注ぎましたが、チーム成績は低迷。しかし、ケブライアン・ヘイズのような若手選手の活躍は、将来への希望を感じさせました。来シーズン以降、チームがどのように再建を進めていくのか、注目されます。

参考情報

The official site of Pittsburgh Pirates （英語）
Baseball-Reference （英語）

関連項目

* 2020年のメジャーリーグベースボール

もう一度検索