2020年のメジャーリーグサッカー

2020年メジャーリーグサッカーの概要

2020年のメジャーリーグサッカー（MLS）は、1996年の初シーズンから数えると25回目のシーズンを迎えました。この年には、インテル・マイアミCFとナッシュビルSCが新たにリーグに加わり、参加チームは合計26となりました。レギュラーシーズンは2020年2月29日に開始されましたが、3月12日には新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の影響を受け、リーグの運営が30日間中断されることが発表されました。

中断後、3月19日にはその期間が5月10日まで延長され、さらに4月17日には6月8日まで再延期の決定が下されました。しかし、5月1日には選手による個人練習が再開されることが通知され、選手たちは練習を再開できました。2020年は、2001年のアメリカ同時多発テロ事件の際以来、再びシーズンの途中で大会が中止となる事態が発生しました。

MLSイズ・バック・トーナメントの開催

2020年6月10日、MLSは「MLSイズ・バック・トーナメント」（MLS is Back Tournament）の開催を発表しました。このトーナメントは、フロリダ州のウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートにあるESPNワイド・ワールド・オブ・スポーツ・コンプレックスで行われ、無観客の形式で7月8日から8月11日まで実施されました。このトーナメントの結果はレギュラーシーズンの成績にも反映されることが決まっており、優勝チームはCONCACAFチャンピオンズリーグ2021への出場権を得ることができました。

ただし、FCダラスとナッシュビルSCは大会開催前にCOVID-19の集団感染が発生し、残念ながら大会から撤退せざるを得ませんでした。トーナメントの決勝では、ポートランド・ティンバーズがオーランド・シティSCに2対1で勝利し、優勝を果たしました。

レギュラーシーズンの再開

レギュラーシーズンはMLSイズ・バック・トーナメントの決勝戦の翌日、8月12日に再開されました。レギュラーシーズンのスケジュールは、当初の予定から変更され、各チームは最終的に23試合をプレイする形となりました。シーズン再開時には、ナッシュビルSCがイースタンカンファレンスに移籍し、イースタンには14チーム、ウエスタンには12チームが所属していました。

プレーオフは11月22日に開始され、MLSカップは12月12日に行われました。コロンバス・クルーがMLSカップの決勝でシアトル・サウンダーズに3対0で勝利し、12年ぶり2回目の優勝を果たしました。この勝利によって、彼らもCONCACAFチャンピオンズリーグ2021への出場権を得ることとなりました。

サポーターズ・シールド

2020年のレギュラーシーズンでは、フィラデルフィア・ユニオンがサポーターズ・シールドを獲得しました。彼らは14勝4敗5分の成績を収め、これが初の受賞となりました。これもまた、同チームにとっては大きな快挙となり、CONCACAFチャンピオンズリーグ2021への参加権も与えられました。

このように、2020年のメジャーリーグサッカーは困難な状況の中でも、数々のトーナメントやプレーオフが行われ、選手たちの活躍が見られるシーズンでした。

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