2020年の中日ドラゴンズ

2020年 中日ドラゴンズシーズンの振り返り

2020年の中日ドラゴンズは、与田剛監督にとっての2年目のシーズンであり、チームスローガンは「昇竜復活」でした。この年の中日ドラゴンズは、11月5日に2012年以来となる8年ぶりのAクラス入りを果たしたことからも、その成果が伺えます。

チーム全体の流れ

シーズンの序盤である6月と7月は、チームの結果は振るわず、成績は下位に低迷していました。しかし、7月末からは明らかにチームの士気が上がり、特に大野雄大選手が見せた5試合連続の完投勝利は、チームにとっての力強い後押しとなりました。

さらに、7月末から10月末までの3ヶ月間で、試合が終了する時点でリードをしていた試合において、37連勝を達成。これもまたリリーフ陣の大きな貢献がありました。シーズンを通じての得失点差はリーグ5位の-50と、必ずしも望ましい数値ではありませんでしたが、8月と9月の2ヶ月間連続して勝ち越し、そこから10月に入っては7連勝を記録し、一時的には2位に浮上する場面もありました。

シリーズの終盤には若干の失速があったものの、最終的にはシーズンを60勝55敗5分という成績で終えることができました。この結果、8年ぶりにAクラスに入ることができたのです。

入団・退団の動向

2020年シーズンの開幕前には、いくつかの選手の移籍がありました。また、シーズンが進む中でも選手たちの入団や退団があったため、シーズン全体を通してその動向が重要な要素となりました。特に、新たに加入した選手たちはチームに新しい風をもたらし、シーズンを通じたパフォーマンスに貢献しました。

スタッフと選手の成績

投手成績

投手陣では、大野雄大選手がこのシーズンで際立った成果を収めました。彼は規定投球回数（120イニング）以上の選手の中で、リーグ最高の成績を残し、沢村栄治賞、防御率、奪三振部門での最優秀選手としても表彰されました。また、彼の投球はチームにとって非常に強力な武器となりました。

野手成績

野手陣でも、大島洋平選手が最多安打を記録し、またゴールデングラブ賞も獲得。さらに、木下拓哉選手が最優秀バッテリーとして注目を浴びました。スカパー! サヨナラ賞を受賞した高橋周平選手もおり、チームの打撃陣は好調でした。

達成した記録

いくつかの記録もこのシーズンに達成されました。大島洋平選手は8月18日に通算1500安打を達成し、平田良介選手が9月9日に通算1000安打を記録。10月21日にはダヤン・ビシエド選手が通算100本塁打を達成しました。また、大野雄大選手に関しては、10月22日に45回連続無失点記録を樹立し、球団史上新たな偉業を成し遂げました。

これらの成果は、チームとしても個々の選手としても、非常に意義あるものです。2020年の中日ドラゴンズは、復活の兆しを見せたシーズンとなりました。

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