2020年の千葉ロッテマリーンズ

2020年 千葉ロッテマリーンズのシーズンレビュー

2020年の千葉ロッテマリーンズは、井口資仁監督の3年目にあたるシーズンであり、さまざまな出来事が展開されました。シーズンは多くの選手の移籍、開幕後の競争、そしてクライマックスシリーズの結果によって特徴付けられています。

開幕前の動向

1月19日、球団の長年のオーナーであった重光武雄氏が惜しまれつつ他界しました。これによりチームは新たなスタートを切ることになりました。戦力面では、自由契約選手やトレードでの補充が急務となり、FA権を行使した美馬学、福田秀平を獲得しました。また、元阪神の鳥谷敬や広島からジェイ・ジャクソンを契約に結び付けるなど、選手の流動性が見られました。

特に楽天との間で多数の選手が動く異例のストーブリーグが展開され、美馬が加入する一方で鈴木大地や涌井秀章が楽天に移籍するなど、大きな変化がありました。

開幕後の戦い

シーズンが始まると、初戦はソフトバンクとの対決でサヨナラ負けを喫しましたが、続く2試合に勝利し、カード勝ち越しを果たしました。オリックスとの6連戦では見事にスイープを完成させ、8連勝を記録します。これにより、6月まで首位を維持することができました。

しかし、7月9日にジャクソンが退団し、その翌日に大麻所持の容疑で逮捕されるというトラブルに見舞われました。これに対し、ハーマンや小野、唐川、益田などのリリーフ投手が活躍し、チームはソフトバンクとの激しい首位争いを繰り広げました。

9月7日には巨人とのトレードで澤村拓一を獲得し、21日にはチェン・ウェインとも契約し、戦力の強化を図りました。

中盤以降の苦境

しかし、10月に入ると岩下大輝が新型コロナウイルスに感染し、続いてチームの他の選手やスタッフも感染が確認される事態が発生しました。この影響で、選手の登録が抹消され、チームは苦しい戦いを強いられることになります。10月9日の時点でソフトバンクとゲーム差なしの2位でしたが、主力を欠いた影響で調子を落とし、西武にも追い上げられ、最終的に11月4日には3位に転落しました。

とはいえ、8日の西武戦に勝利したことで、2007年以来の2位が確定しました。

クライマックスシリーズ

クライマックスシリーズでは、ソフトバンクとの対戦に臨み、2試合とも先制点を挙げたものの、逆転負けを喫し、連敗で敗退となります。シーズン通算では、特にソフトバンク戦において12勝11敗1分と勝ち越しました。美馬や二木康太の活躍により、チームの相性の良さも示されました。

成績と選手動向

レギュラーシーズンの成績はまずまずでしたが、クライマックスシリーズでの敗北は悔いが残ります。また、シーズン中には選手の背番号変更や個人成績、表彰もあり注目されました。美馬が通算1000投球回、益田が通算100セーブを達成するなど、選手個々の成績も記録として残りました。

今シーズンは選手の動きやトラブルも含め、千葉ロッテマリーンズにとって様々な出来事があった一年となりました。来シーズンへの期待が高まる中、どのような修正と進展がみられるのか注目です。

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