2020年の気象・地象・天象

2020年の気象・地象・天象



2020年は、気象、地象、天象において特筆すべき出来事が数多く発生した年でした。以下にその詳細を記述します。

気象



3月



3月29日には、南岸低気圧と上空の寒気の影響により、3月下旬としては異例の降雪がありました。東京都心でも1cmの積雪を観測し、山梨県河口湖では16cmに達するなど、首都圏近郊で季節外れの雪となりました。

4月



4月14日、気象庁は2019年12月から2020年2月にかけての冬の平均気温が平年を1.66℃上回り、1897年の統計開始以来最も高かったと発表しました。

5月



5月12日には、台風1号（ヴォンフォン）が発生しました。5月以降に台風1号が発生するのは、4年ぶりのことでした。

6月



6月20日、ロシアのシベリア北部の町ベルホヤンスクで、北極圏における観測史上最高気温となる38.0℃を記録しました。

7月



2020年7月には、台風が一つも発生しませんでした。7月に台風の発生数が0となるのは、1951年からの統計史上初の事態です。

令和2年7月豪雨

7月には、九州地方と中部地方を中心に、記録的な大雨による甚大な被害が発生しました。この豪雨により、83人が死亡、29人が負傷し、約18,000軒の家屋が被害を受けました。


8月



8月17日には、高気圧の影響で、静岡県浜松市中区で12時10分に41.1℃の気温を記録しました。これは2018年7月23日に埼玉県熊谷市で記録された気温と並び、日本における歴代最高タイの気温となりました。浜松市ではこの時、2日連続で40℃を超える猛暑となりました。16日には浜松市中区で40.2℃、浜松市天竜区で40.9℃を記録しています。

8月28日には、台風9号（メイサーク）が発生し、九州地方で33人が負傷しました。

9月



9月1日、台風10号（ハイシェン）が発生しました。

9月3日には、新潟県三条市で40℃を観測しました。9月に40℃以上を観測したのは観測史上初であり、この日はフェーン現象が発生していました。

地象



1月



1月24日、トルコ・エラズー県でマグニチュード6.7の地震が発生し、41人以上が死亡、1600人以上が負傷しました。

2月



2月23日、イランとトルコの国境付近でマグニチュード5.8の地震が発生し、10人以上が死亡、141人が負傷しました。

3月



3月13日、石川県能登地方を震源とするマグニチュード5.5の地震が発生。輪島市で最大震度5強を観測し、穴水町でも5弱を観測しました。富山市と氷見市で2人が負傷しました。

4月



4月23日、長野県中部を震源とするマグニチュード5.5の地震が発生し、その後、同震源で5月8日現在80回を超える地震が群発しました。

6月



6月25日、千葉県東方沖を震源とするマグニチュード6.1の地震が発生。旭市で最大震度5弱を観測し、市原市といすみ市で2人が負傷しました。

9月



9月4日、福井県嶺北を震源とするマグニチュード5.0の地震が発生。坂井市で最大震度5弱を観測しました。県内で5弱以上を観測したのは、1963年の若狭湾での地震以来、57年ぶりのことでした。福井市と坂井市で12人が負傷しました。

10月



10月30日、トルコ・イズミル県のエーゲ海を震源とするマグニチュード7.0の地震が発生し、116人が死亡、1035人が負傷しました。

天象



予定



2020年には、日食が2回、月食が4回予定されていました。

6月



6月21日には、アフリカやアジアの広い範囲で日食が観測されました。日本でも各地で部分日食が観測され、台湾では金環日食が観測されました。

7月



7月3日には、NEOWISE彗星 (C/2020 F3) が近日点を通過しました。



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