2020年のJリーグ

2020年日本プロサッカーリーグ（Jリーグ）シーズンの詳細

概要

2020年シーズンは、Jリーグの歴史において28年目にあたります。今年も明治安田生命保険相互会社が冠スポンサーとして名を連ねた「2020明治安田生命Jリーグ」が開催されました。

この年は東京オリンピックが控えていたため、オリンピックに伴う試合中止があり、特に7月24日から8月9日までは全カテゴリで試合が行われないことが事前に発表されていました。また、J1参入プレーオフの開催方式については、レギュレーション発表の段階では「調整中」としていましたが、2020年1月30日には前年と同じレギュレーションで行うと確認されました。

主要な変更点

新たにJ1の全試合でビデオ・アシスタント・レフェリー（VAR）が導入され、321試合でこの技術が用いられることが決まりました。これにより、試合の進行や判定がより正確になることが期待されました。

新型コロナウイルスの影響

シーズンの開始日時は2月21日にJ1、23日にJ2からスタートしましたが、新型コロナウイルスの感染拡大が影響し、大きな変更が迫られました。2月25日には、開催予定だった94試合の延期が決定し、3月18日からの再開を目指す方針も示されたのです。このような事態は、2011年の東日本大震災以来のことで、Jリーグ全体のスケジュールが大きく見直されることになりました。

延期と特例ルール

3月以降、数回にわたって公式戦の延期が決定され、特に3月17日には降格なしの特例ルールが設けられました。これにより、J1およびJ2には原則として降格がなくなり、昇格を希望するクラブは最大2チームと制限されました。これは、今シーズンの特例として設けられたものでした。

その後も、行政からの指導を受け、試合の無観客開催やその後の観客数制限が続き、感染予防を優先した運営が求められました。無観客試合はしばらく続き、観客を入れた試合も制限が厳しく設定されました。

シーズンの進行とトラブル

6月には再開の目途が見え始め、具体的な試合日程も公表されました。しかし、選手やスタッフの感染が確認されるたびに中止が相次ぎ、特に7月には名古屋グランパスの選手が陽性となり、試合が中止される事態が発生しました。

この年は、試合の管理や運営方法が大幅に変わり、特に選手やスタッフの健康が第一に考えられました。各チームが感染症対策を講じながら大会を続行し、この新たな状況を乗り越えようとしました。

結果と表彰

シーズンが進む中で、最終的に川崎フロンターレがJ1リーグ優勝を果たしました。また、2020年のJリーグアウォーズもオンライン形式で開催され、多くのファンが集まる中での表彰式となりました。

昇格・降格

2020年は特例によりJ1からJ2、J2からJ3への降格はなく、逆にJ2からは徳島ヴォルティスとアビスパ福岡が昇格を決定しました。J3からもブラウブリッツ秋田とSC相模原の昇格が確定し、クラブの活躍が期待されました。

新型コロナウイルスが猛威を振るった2020年のJリーグシーズンは、未曾有の挑戦を前に様々な形で進められ、リーグとして重大な決断を下さなければならない年となりました。各方面が協力し合い、プロスポーツの開催を継続していく重要性が強調される一年でした。

もう一度検索