2020年ワンダー・キディ

2020年ワンダー・キディ

『2020年ワンダー・キディ』は、1989年にKBS 2TVで放送された韓国製のテレビアニメで、日本では1992年にNHK BS2の衛星アニメ劇場で全13話が放映されました。本作は「2020年宇宙のワンダーキディ」という題名で、当時としては新しい試みである純韓国製アニメとして制作されました。

制作背景

このアニメは、韓国のアニメ制作の初期の頃の作品であり、制作当初から国際市場を視野に入れて開発されました。特に、トランスフォーマーシリーズに関わったネルソン・シンが制作に関与し、彼が設立したAKOMがアニメーションを手掛けました。デザインには、「トランスフォーマー ザ・ムービー」を意識した要素が取り入れられ、特にハドロン電池のデザインにはその影響が見て取れます。

あらすじ

物語は2020年に設定され、地球は人口増加や環境問題に直面し、宇宙の開発が急務となっていました。主人公のアイケンは、父親が未知の惑星の探索中に遭難したことから、父を探す決意を固めます。彼は捜索隊の宇宙船に最年少の隊員として乗り込み、未知の惑星へと向かう冒険を繰り広げます。

主要な登場人物

• - アイケン: 勇敢な少年で、行方不明の父親を探すために捜索隊に忍び込みます。優れた射撃能力を持ちます。
• - イェーナ: ヒロインで、実はアドナ星の王女。首にハドロン電池を持ち、デーモンたちに狙われます。
• - キャプテン: 捜索隊宇宙船の若き船長。
• - デボ: 捜索隊の一員。
• - 博士: 穏やかな性格で宇宙の知識が豊富な捜索隊のメンバー。
• - コボット: 博士が作ったアイケンの従者ロボット。
• - マラー: 邪悪なロボットで、ハドロン電池を手に入れ宇宙征服を狙っています。
• - デーモン: マラーと共に宇宙征服を企むロボット。
• - プリンス: UPO星の王子で、アイケンたちに協力します。

スタッフと制作

本作はチョ・ボンナムの企画の下、多くのスタッフが関与し、韓国放送事業団と世映動画（現：同友アニメーション）によって制作されました。音楽の作曲はパク・ヒョンシンが担当し、主題歌「宇宙のワンダーキディ」は多くのファンに親しまれました。

まとめ

『2020年ワンダー・キディ』は、その独特な設定とキャラクターによって、当時の視聴者に強い印象を与えた作品です。宇宙を舞台にしたこの冒険物語は、今なお多くのアニメファンに愛されています。

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