2020年東京オリンピックのゴルフ競技

2020年東京オリンピックのゴルフ競技

2020年東京オリンピックにおけるゴルフ競技は、国際ゴルフ連盟（IGF）の管理のもと、埼玉県川越市にある霞ヶ関カンツリー倶楽部で行われました。この大会では、男子は2021年7月29日から8月1日、女子は同年8月4日から7日までの期間で競技が展開されました。

競技の概要

本大会には男女それぞれ60名の選手が参加し、出場資格はIGFの定める五輪ランキングによって決定されました。男子は2021年6月21日、女子は6月28日時点のランキングを基にし、上位59名が自動的に出場権を得る仕組みです。そして、開催国日本の選手が1名ずつ参加できることが保証されており、出場権を得られない場合は、ランキング上位者に権利が与えられます。

出場選手の中には、男子ではダスティン・ジョンソン（2位）、ティレル・ハットン（11位）、ルイ・ウェストヘーゼン（12位）などの著名選手が参加を辞退しました。また、ランキング1位のジョン・ラームや6位のブライソン・デシャンボーも新型コロナウイルスの陽性判定により欠場したため、出場選手は6名に限られました。一方、女子競技にはランキング上位15名が全員出場することが決まりました。日本からは、松山英樹（男子：16位）、星野陸也（男子：76位）、畑岡奈紗（女子：11位）、稲見萌寧（女子：27位）らが選ばれ、またフィリピン代表として笹生優花も出場しました。

競技形式と結果

大会は4日間にわたって行われ、72ホールのストロークプレーに挑む形式でした。予選でのカットラインは設定されず、すべての選手が最終日まで競技を続けることができました。最終的に1位～3位同士が並んだ場合にはサドンデス形式のプレーオフが実施されることになります。

男子競技では、松山英樹が4日間の競技を経て3位タイに入りましたが、7名によるプレーオフで惜しくも敗れ、銅メダルを逃してしまいました。一方、女子競技の稲見萌寧は、同じく2位タイに並んだ選手とのプレーオフを制し、見事に銀メダルを獲得。彼女は日本選手としてオリンピックのゴルフ競技において初めてメダルを手にしました。

特記事項

埼玉県内では新型コロナウイルスの影響により、緊急事態宣言が出されており、全競技が無観客で行われました。それでも、2021年8月5日には女子の第2ラウンドにおいて、モロッコ代表のハディウイ・マハが7番ホールでホールインワンを決めるという素晴らしいプレーが見られました。

ゴルフ競技は、選手たちの技術や精神力が試される重要なイベントであり、オリンピックにおいても高い注目を集めています。今大会を通じて、多くのドラマが生まれたことは間違いありません。

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