ジョン・ラーム

ジョン・ラーム・ロドリゲスは、1994年11月10日、スペイン・バスク地方のバリカで生まれました。彼はプロゴルファーとして、その卓越した技術と情熱的なプレースタイルで世界を魅了しています。

アマチュア時代

ラームは、アメリカ・アリゾナ州立大学に進学し、ゴルフの才能を開花させました。同大学では、フィル・ミケルソンに次ぐ歴代2位の11勝を挙げ、その名を轟かせました。驚くべきことに、アメリカに渡った当初は英語を全く話せなかったそうです。2014年にはアイゼンハワートロフィーで個人優勝を果たすなど、アマチュア時代からその実力は際立っていました。2015年と2016年には、カレッジゴルフ界最高峰のベン・ホーガン賞を2年連続で受賞し、その才能を不動のものとしました。世界アマチュアゴルフランキングでは、通算60週にわたり1位を記録し、アマチュアとしての輝かしい実績を築きました。

プロ転向

2016年の全米オープン後、ラームはプロに転向しました。プロデビュー戦となったクイックン・ローンズ・ナショナルでは、初日から首位争いを繰り広げ、最終的には3位でフィニッシュ。その後のカナディアン・オープンでは、2位タイに入る活躍を見せ、PGAツアーの特別暫定会員の資格を獲得しました。

PGAツアーでの活躍

2017年、ファーマーズ・インシュランス・オープンでPGAツアー初優勝を飾ると、世界ランキングは一気に46位まで上昇しました。その後も、WGCマッチプレーで準優勝、マスターズ・トーナメントで27位タイ、ウェルズ・ファーゴ選手権で4位入賞など、数々の好成績を収め、世界ランキングトップ10入りを果たしました。2018年には、キャリアビルダー・チャレンジでPGAツアー2勝目を挙げ、世界ランキング2位にまで上り詰めました。

ヨーロッパツアーでの躍進

ラームは、ヨーロッパツアーでも素晴らしい成績を収めています。2017年にはアイリッシュ・オープンで初優勝を飾り、その年のドバイ世界選手権でも優勝。ヨーロッパツアーの最優秀新人に選ばれました。彼の活躍は、ヨーロッパのゴルフ界においても大きな話題となりました。

メジャー初制覇

2021年、全米オープン最終日、6位からスタートしたラームは、見事な逆転劇を演じ、メジャー初優勝を成し遂げました。この快挙は、スペイン人として初めての全米オープン制覇となり、彼の名声をさらに高めることとなりました。

人物像

ラームは、地元サッカークラブであるアスレティック・ビルバオの熱狂的なファンとして知られています。7歳でクラブの会員となり、14歳までホームゲームに通い続けたそうです。ゴルフバッグにはクラブの紋章を刺繍していたほど、クラブへの愛着は深いものでした。一方で、プレー中に怒りを露わにする短気な一面も持ち合わせていますが、その情熱的なプレースタイルは多くのファンを魅了しています。

主な優勝歴

PGAツアー：11勝
ヨーロッパツアー：10勝

成績

* メジャー大会の成績は詳細省略。

ジョン・ラームは、その才能と情熱でゴルフ界を牽引する存在であり、今後の活躍も大いに期待されています。

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