2021年のスーパーフォーミュラ

2021年スーパーフォーミュラの概要

2021年のスーパーフォーミュラは、富士スピードウェイでの開幕戦を皮切りに、鈴鹿サーキットで完結する全7戦のシリーズで構成されていました。そして、このシーズンは様々な変更点がありました。

1. レース日程の変更

当初、第6戦は岡山国際サーキットで10月2日・3日に開催される予定でしたが、4月に変更が発表され、ツインリンクもてぎでの開催日となりました。このため、2021年が「ツインリンクもてぎ」名義での最後のスーパーフォーミュラ開催となりました。

2. レースフォーマットの特徴

レースは前年と同様に土日2日間にわたり行われ、土曜日に予選（Q1～Q3）を実施し、日曜日には決勝が行われます。また、オーバーテイク・システムの使用可能時間が200秒に拡大され、燃料の流量制限がサーキットによって見直されました。これにより、鈴鹿サーキットと富士スピードウェイでは95kg/hから90kg/hに変更されました。

3. チームエントリーの変動

ナカジマレーシングは、前年度チャンピオンの山本尚貴を新たに迎え入れ、彼がチャンピオンナンバー「1」で参戦します。また、大湯都史樹がエースナンバー「64」を使用し、ダンディライアンは牧野任祐が加入。しかし、牧野は第1戦と第2戦は代役の笹原右京に交代となりました。

ROOKIE Racingは新たに「NTT Communications ROOKIE」としてチーム体制を一新し、チーム無限も新パートナーを迎えました。チーム郷と協力し、「Red Bull MUGEN Team Goh」として参戦を開始し、大津弘樹がドライバーに起用されました。

4. 競技の人事異動

インパルは主スポンサー名を冠した「carenex TEAM IMPUL」として競技を行い、トムスではスポット参戦していた宮田莉朋を起用しました。中嶋一貴が出場できないレースでは、ジュリアーノ・アレジが代わりを務めました。

また、インギングは引退した石浦宏明に代わり、阪口晴南を起用しました。B-MAX RACINGは新型コロナウイルスの影響を受け、外国人ドライバー選定が難航しましたが、松下信治を起用し、1台体制で出場することとなりました。

5. ポイント制度

2021年も新型コロナウイルス感染症の影響を考慮し、前年と同じく上位5戦による有効ポイント制が導入され、ポイントはドライバー部門にのみ付与されました。

6. チームとドライバーの詳細

全チームはSF19シャシーと横浜ゴム製タイヤを使用しました。参加チームには、ナカジマレーシング・ダンディライアン・ROOKIE Racing・チーム無限・インパル・トムス・インギング・B-MAX Racing・KONDO Racingが含まれ、各チームが新しいメンバーや調整を加え、シリーズを盛り上げる存在となりました。

このように、2021年のスーパーフォーミュラは、例年とは異なる新しい展開を見せ、ドライバーやチームにとって多くの挑戦と成長の場となったのです。

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