2022年の東北楽天ゴールデンイーグルス

2022年の東北楽天ゴールデンイーグルスシーズンレビュー

2022年、東北楽天ゴールデンイーグルスは、石井一久GM兼監督の2年目のシーズンを迎えました。本シーズンの最初の目標は、前シーズンの3位を上回る成績であり、2年連続のAクラス入り、さらには2013年以来となるリーグ優勝と日本一を目指しました。このシーズンは特に打線の強化を図るため、前福岡ソフトバンクホークスの打撃コーチ立花義家を迎え入れ、一軍外野守備走塁コーチには前オリックスの佐竹学を招くなど体制を整えました。加えて、チームとして12年ぶりにキャプテンを設けない挑戦も行いました。

開幕前のオープン戦

オープン戦では11勝2敗3分けで、見事に1位でフィニッシュしました。この結果が期待感を増し、開幕に向けてチームは好調なスタートを切る準備が整いました。

開幕後の展開

シーズンは3月25日のロッテ戦から始まりましたが、開幕戦は完封負けという厳しいスタートとなりました。その後、新型コロナウイルスの影響で数試合が中止になるなどの困難にも直面しましたが、10試合で8勝を収めるなど、安定した成績を残しました。特に4月16日のソフトバンク戦では逆転本塁打が飛び出し、チームは一時首位に立つことに成功します。

最大の快挙

さらに、球団初となる11連勝を達成し、開幕から31試合で24勝6敗1分けという素晴らしい成績を収めました。これにより、チームは心理的な優位性を持つことができましたが、その後、連敗を喫するなど厳しい局面が続きます。5月には勝率が5割近くまで落ち込み、最終的には交流戦に突入することになります。

シーズンの下落

6月に入り、首位再浮上は果たしたものの、その後も同じくソフトバンクとの直接対決で敗北するなど、勝率が下降していきました。8月には貯金18から貯金0に落ちてしまい、伝説的な数字の逆転劇が起こることとなりました。各試合においてのパフォーマンスも波があり、チームの士気にも影響を及ぼしました。

終盤戦の苦闘

9月26日の日本ハム戦でシーズン優勝の可能性が消滅し、最終的に141試合を消化した時点で2年ぶりのBクラス確定となりました。シーズン最終戦での敗北により、再び借金生活に陥る結果となり、過去の成績とは大きくかけ離れた結果に終わることとなりました。この年は特にホームでの負け越しが目立ち、金曜日に行われた試合では2勝22敗という驚異的な数字が残りました。

個人成績とタイトル

シーズンを通じて、松井裕樹選手が最多セーブ投手を獲得し、島内宏明選手が最多安打に輝くなど、一部の選手は個々に素晴らしい成績を残しました。浅村栄斗選手はベストナインへの選出や月間サヨナラ賞を受賞し、辰己涼介選手もゴールデングラブ賞を獲得するなど、チームとしては結果を残せなかったものの、選手個人の活躍も目立ちました。

まとめ

2022年の東北楽天ゴールデンイーグルスは、強力なスタートを切るも、逆風に晒されつつシーズンを終える形となりました。来シーズンに向けての課題を数多く残した一年でもありましたが、選手たちのポテンシャルが光る場面も多々見受けられました。ファンにとっては記憶に残るシーズンであった事は間違いありません。

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