2022年新潟県知事選挙

2022年 新潟県知事選挙

2022年5月に行われた新潟県知事選挙は、新潟県の執行機関の長である新潟県知事を選出するために実施された選挙です。現職の花角英世氏の4年間の任期が2022年6月9日に満了することに伴い、新たな県政のリーダーを決める目的で行われました。

選挙の焦点

この選挙で特に注目された論点は、以下の2点でした。

柏崎刈羽原子力発電所の再稼働問題: 国内最大級の原子力発電所である東京電力柏崎刈羽原子力発電所について、その再稼働の是非が主要な争点となりました。県民の安全に関わる重要課題として、各候補者の姿勢が問われました。
現職による県政運営への評価: 花角英世氏が4年間務めた県政運営に対する県民の評価も、大きな判断材料となりました。これまでの実績や政策に対する信任が問われました。

選挙日程

選挙は以下の日程で執行されました。

告示日: 2022年5月12日
執行日（投開票日）: 2022年5月29日

県民への投票参加を呼びかける啓発活動には、長岡市出身でアイドルグループRYUTistのメンバーである横山実郁氏と、新潟県住みます芸人であるチカコホンマ氏がキャラクターとして協力しました。

候補者と政党の動き

この選挙には、現職の花角英世氏と新人の片桐奈保美氏が立候補しました。立候補表明のタイムラインは以下の通りです。

2022年2月16日：現職の花角氏が記者会見を開き、再選を目指して立候補する意向を表明しました。
2022年3月17日：新人の片桐氏も記者会見で立候補を表明しました。

各政党や主要な団体の対応は以下の通りです。

花角氏を支持: 自由民主党、公明党新潟県本部、国民民主党新潟県連、連合新潟が、現職である花角氏への支持を決定しました。
片桐氏を推薦: 日本共産党、社会民主党、れいわ新選組は、新人の片桐氏を推薦候補としました。
自主投票: 立憲民主党は党としては特定の候補者を推薦・支持せず、自主投票としましたが、新潟県内選出の一部国会議員などが片桐氏を個人的に支持する動きも見られました。
推薦・擁立見送り: 日本維新の会県組織である「新潟維新の会」は、両候補への推薦や独自候補の擁立を見送る判断をしました。

選挙結果

2022年5月29日の投開票の結果、現職の花角英世氏が新人候補の片桐奈保美氏を大差で破り、2期目の当選を果たしました。これにより、花角氏は引き続き新潟県政を担うことになりました。

選挙当日の有権者数は1,844,647人でした。最終的な投票率は49.64%となり、前回の知事選挙と比べて8.61ポイント低下しました。

同日選挙

この知事選挙と同日に、新潟県議会議員補欠選挙（燕市・西蒲原郡選挙区）が執行されました。また、当初は田上町長選挙および田上町議会議員補欠選挙も同日に行われる予定でしたが、立候補者数が定数内であったため、これらは無投票となりました。

この選挙結果は、今後の新潟県の政策、特に柏崎刈羽原子力発電所に関する議論に影響を与えるものとなりました。

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