2024年アメリカグランプリ

2024年アメリカグランプリ詳報：フェラーリが18年ぶり優勝

2024年F1世界選手権第19戦、アメリカグランプリが10月20日、テキサス州オースティンにあるサーキット・オブ・ジ・アメリカズで開催されました。今大会では、各チームが特別なカラーリングを施したマシンでレースに臨み、観客を沸かせました。

タイヤ戦略とDRSゾーン

ピレリは、ハード（C2）、ミディアム（C3）、ソフト（C4）の3種類のドライタイヤコンパウンドを持ち込みました。オーバーテイクを促進するため、ターン11とターン20にDRSゾーンが設置されました。

個性光る特別カラーリング

各チームは、スポンサーとのコラボレーションにより、特別なカラーリングを施したマシンで登場しました。マクラーレンはGoogleとの提携により、クロームカラーリングをマシンに施し、アルピーヌはXboxとのコラボレーションで『インディ・ジョーンズ/大いなる円環』をイメージしたサンセットオレンジのカラーリングを採用しました。ハースはホームグランプリを迎え、アメリカの国旗をイメージした青地に星のデザインと、新たに締結されたTOYOTA GAZOO Racingとのパートナーシップロゴをマシンに掲げました。

ドライバーラインナップとフリー走行

レッドブルは、ダニエル・リカルドに代わり、リアム・ローソンを起用しました。フリー走行1回目は、気温25℃、路面温度38℃の晴天のもと行われ、ローソンはパワーユニットの交換により決勝最後尾グリッドからのスタートが決まりました。

スプリント予選とスプリント

スプリント予選は、気温28℃、路面温度35℃の晴天で行われ、マックス・フェルスタッペンがポールポジションを獲得しました。多くのドライバーがトラックリミット違反によりタイム抹消されるなど、波乱の展開となりました。スプリントレースでは、フェルスタッペンが全19周をトップで走り切り、勝利を収めました。

予選と決勝：フェラーリの快挙

予選では、ルイス・ハミルトンがQ3でクラッシュし、ローソンはパワーユニット交換による降格ペナルティを受けました。決勝レースは、気温27℃、路面温度47℃の晴天のもと行われました。スタート直後、ルクレールが首位に立ち、サインツが3位に浮上。2周目にはハミルトンのスピンによりセーフティカーが導入されました。レース再開後もルクレールが優位にレースを進め、フェラーリが1-2フィニッシュを達成しました。これは2006年以来18年ぶりの快挙です。フェルスタッペンはノリスとの激しいバトルを繰り広げ、最終的に3位でフィニッシュしました。ローソンは最後尾スタートから9位入賞という健闘を見せました。一方、角田裕毅はペナルティとスピンにより14位に終わりました。

主要記録とランキング

ルクレールは40回目の表彰台、フェルスタッペンは110回目の表彰台を獲得しました。オコンは初ファステストラップを記録し、アルピーヌもコンストラクターとして初ファステストラップを記録しました。アルボンはF1通算100戦目を迎えました。レース終了時点では、フェラーリがコンストラクターズランキングでレッドブル、マクラーレンに迫る展開となりました。

まとめ

2024年アメリカグランプリは、フェラーリの圧勝、各チームの個性あふれるカラーリング、そしてドライバーたちの熱いバトルが見どころのレースとなりました。特に、18年ぶりのアメリカGPでのフェラーリ1-2フィニッシュは、F1ファンにとって記憶に残るものになったと言えるでしょう。今後のF1世界選手権の行方にも注目が集まります。

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