2026年ミラノ・コルティナダンペッツォパラリンピック

大会概要

2026年にイタリア北部で開催される第14回冬季パラリンピックは、正式名称を2026年ミラノ・コルティナダンペッツォパラリンピック（イタリア語: Giochi paralimpici invernali del 2026）といいます。この大会は、「ミラノ・コルティナ2026（Milano Cortina 2026）」という通称でも広く知られています。

開催期間は2026年3月6日から3月15日までの予定で、イタリアの二つの異なる都市、経済・文化の中心地であるミラノと、風光明媚な山岳リゾートであるコルティナダンペッツォによる共同開催という形式が取られています。この画期的な共同開催は、2019年6月にスイス・ローザンヌで行われた第134回国際オリンピック委員会（IOC）総会において、正式な決定として承認されました。これにより、異なる魅力を持つ二つの地域が協力し、世界中から集まるパラアスリートたちの最高のパフォーマンスを引き出す舞台を提供することになります。

会場と競技

大会の各競技および主要な式典は、イタリア国内の複数の会場に分散して行われます。それぞれの会場はその特性に合わせて最適な競技が割り当てられています。

ヴェローナ
アレーナ・ディ・ヴェローナ: 歴史的な円形劇場で、大会の幕開けを飾る盛大な開会式が開催される予定です。
ミラノ
フィエラ・ミラノ: 国際的な展示施設が、激しい攻防が繰り広げられるパラアイスホッケーの会場となります。
ヴァルディデントロ
ヴァル・ディ・フィエンメ: 広大な自然環境を活かし、選手たちの持久力と射撃精度が試されるバイアスロン、そして雪上の長距離レースであるクロスカントリースキーが行われます。
コルティナダンペッツォ
オリンピア・デッレ・トファーネ（Olympia delle Tofane）: 美しい山々を背景に、スピードと技術が求められるアルペンスキーと、ダイナミックな滑りが魅力のスノーボードの会場となります。
スタディオ・オリンピコ・デル・ギアッチョ: 氷上の戦略的なチーム競技であるカーリングが行われるほか、大会の成功を祝い、アスリートたちを称える閉会式の会場としても使用されます。

これらの会場は、各競技の特性に合わせた設備を備え、選手たちが最高の状態でパフォーマンスを発揮できるよう整備されます。

パートナー企業

ミラノ・コルティナ2026パラリンピックは、国際パラリンピック委員会（IPC）のワールドワイドパートナーであるグローバル企業群によっても支えられています。これらの企業は、財政的な支援や技術提供を通じて、大会の円滑な運営とパラリンピックムーブメントの普及に貢献しています。主なワールドワイドパラリンピックパートナーは以下の通りです。

Airbnb
アリババグループ
アリアンツ
オットーボック
コロナセロ（ABインベブ傘下）
ザ コカ・コーラ カンパニー - 蒙牛乳業
デロイト トウシュ トーマツ
オメガ
プロクター・アンド・ギャンブル（P&G）
サムスン電子
TCL集団
* ビザ

これらの国際的なパートナーシップは、大会の成功に不可欠な要素であり、パラリンピックの価値を世界中に発信する上で重要な役割を担っています。

関連情報

本大会は、同じくミラノとコルティナダンペッツォで先行して開催される「2026年ミラノ・コルティナダンペッツォオリンピック」と密接な関係にあります。両大会は同じ組織委員会によって運営され、施設やインフラの一部を共有することで効率的な大会運営を目指しています。国際パラリンピック委員会（IPC）が大会全体を統括し、障がいのあるアスリートの競技環境の整備や、パラリンピック精神の推進を図ります。大規模な国際スポーツイベントの招致と開催は、開催地の活性化やスポーツの振興だけでなく、共生社会の実現に向けた意識啓発にも大きく貢献することが期待されています。

この大会は、世界中から集まるパラアスリートたちの卓越した技術、不屈の精神、そして多様性を称賛する祭典となるでしょう。

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