2B11

2B11 120mm迫撃砲：ロシアが生んだ強力な支援火器

2B11 120mm迫撃砲は、ロシア陸軍が運用する重迫撃砲であり、その通称は「サニ（ソリ）」です。1981年にPM-43重迫撃砲の後継として開発され、PM-43と比較して軽量化が図られています。本記事では、2B11 120mm迫撃砲の概要、性能、運用状況について解説します。

概要

2B11は、敵の陣地や装備を間接射撃によって制圧することを目的とした重迫撃砲です。120mmという大口径により、強力な破壊力を持つ砲弾を発射できます。また、PM-43からの改良により、可搬性が向上し、より迅速な展開と陣地転換が可能となりました。

諸元

採用: 1981年
開発: モトビリヒンスキー・ザヴォディ
口径: 120mm
重量: 210kg
有効射程: 7.18km
発射速度: 15発/分

運用国

2B11は、ロシアをはじめとする多くの国で運用されています。

現在の運用国

アゼルバイジャン：180組の2S12を保有（2024年時点）
ベラルーシ
エジプト
エストニア
ジョージア
コートジボワール
カザフスタン：45門の2B11を保有（2023年時点）
キルギスタン
ラトビア
リトアニア：20門の2B11を保有（2024年時点）
ポーランド
ロシア
ウクライナ
ウズベキスタン：5門の2B11、19組の2S12を保有（2023年時点）
ベネズエラ

かつての運用国

リビア
モルドバ
ソビエト連邦
ドイツ民主共和国

これらの国々では、2B11は歩兵部隊の火力支援の重要な役割を担っています。

2S12「サニ」迫撃砲システム

2S12は、2B11 120mm迫撃砲をMT-LB装軌装甲車に搭載した自走迫撃砲システムです。これにより、更なる機動性と迅速な展開が可能となり、現代戦における迫撃砲の運用能力を大幅に向上させています。アゼルバイジャンやウズベキスタンが保有していることが確認されています。

まとめ

2B11 120mm迫撃砲は、その高い火力と機動性により、現代戦において重要な役割を果たす重迫撃砲です。多くの国で採用されており、今後も長きにわたって運用されることが予想されます。

参考文献

The International Institute for Strategic Studies (IISS) (2024) (英語). The Military Balance 2024. Routledge. ISBN 978-1-032-78004-7

関連項目

* 迫撃砲

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