2Dfacto

2Dfacto（トゥ・ディファクト）

2Dfacto（トゥ・ディファクト）は、かつて存在した電子書籍ストアの名称であり、現在は大日本印刷の子会社として、電子書籍やオンライン書店の運営、サービスの提供を担う企業です。この名称は、かつてドコモのスマートフォン向けに提供されていた電子書籍ストアの名前として知られていました。

沿革

2Dfactoの歴史は、NTTドコモと大日本印刷が2010年8月4日に電子書籍出版事業の企業設立を発表したことに始まります。大日本印刷が2001年に開設した「ウェブの書斎」の後継として、2010年11月25日には電子書籍販売サイト「honto」がスタートしました。このhontoのプラットフォームを活用し、2010年10月28日にはドコモスマートフォン向けの試験サービスが開始され、文芸書を中心に約40万件のダウンロードを記録しました。

NTTドコモは、2002年10月から「M-Stage book」という名称で、パソコンやPDAユーザー向けに電子書籍配信サービスを提供していました。このサービスは2005年に終了しましたが、「ウェブの書斎」と同じXMDFフォーマットを採用していました。

2010年12月23日には、NTTドコモ、大日本印刷、CHIグループの3社により株式会社トゥ・ディファクトが設立されました。そして、2011年1月12日、ドコモスマートフォン向けの電子書籍ストア「2Dfacto」を通じて商用サービスが開始されました。同日には、hontoの運営が大日本印刷からトゥ・ディファクトに移管され、hontoと2DfactoはドコモとDNPのジョイントベンチャー事業として運営されることとなりました。

2012年4月17日、オンライン書店「ビーケーワン」と「honto」が統合されることが発表され、同年5月1日にはビーケーワンの運営が図書館流通センターからトゥ・ディファクトに移管されました。同年5月17日にはhontoに統合され、それに伴い、ドコモスマートフォン向け電子書籍ストア「2Dfacto」の名称も「honto」に変更されました。

2015年10月1日には、携帯・スマートフォン向け電子コミック配信サイト「まんがこっち」、携帯向け電子小説配信サイト「よみっち」、携帯向けグラビア配信サイト「お約束写真館」の運営が、大日本印刷からトゥ・ディファクトに移管されました。

2016年10月31日には、株式会社ブクログのセルフパブリッシング事業「パブー」を譲り受けましたが、パブーはその後2019年9月30日にサービスを終了し、事業はデザインエッグ株式会社に譲渡されました。

2018年5月8日には、7月1日付けでhontoの運営がトゥ・ディファクトから親会社の大日本印刷に変更されることが発表されました。

BOOKストア 2Dfacto

2Dfactoは、2011年1月12日よりドコモの携帯端末向けにサービスを開始しました。専用のAndroidアプリ「BOOKストア 2Dfacto」を利用してアクセスし、アプリの起動画面には「Powered by honto」と表示されるように、hontoのプラットフォームを使用しています。コンテンツの購入やダウンロードには、hontoのアカウント登録が必須でした。

2011年6月からは「マルチデバイス1コンテンツ」施策が実行され、hontoサイトと購入コンテンツが実質的に共有化されました。これにより、対応端末をhontoのアカウントに登録することで、ドコモスマートフォン、au/ソフトバンクモバイルのAndroid端末、iPad、iPhone、PCビューワなど、複数の異なる端末でコンテンツをダウンロードし閲覧できるようになりました（台数制限あり）。詳細については、hontoの対応端末に関する情報を参照してください。

決済方法としては、hontoで利用可能なものに加え、2Dfactoアプリからのアクセスに限り、NTTドコモのspモードコンテンツ決済（ドコモ ケータイ払いのspモード版）が2011年4月頃から利用可能となりました。

2012年5月17日には、サービス名称が「2Dfacto」から「honto」に変更されました。

脚注

注釈

出典

関連項目

ブックリスタ - au・ソニー陣営の電子書籍プラットフォーム

外部リンク

株式会社トゥ・ディファクト
* honto

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