2b2t

2b2t：混沌と狂気のMinecraftアナーキーサーバー

2b2t（2builders2tools）は、Minecraftのゲームサーバーであり、アナーキーサーバーとして知られています。2010年12月に始動し、Minecraftサーバーの中でも2番目に古く、一度もリセットされていません。ルールや権威が実質的に存在しないため、グリーフィングやチート行為が横行し、その無秩序な環境が特徴です。

概要

2b2tは、その過酷な環境から「最悪のマインクラフトサーバー」とも呼ばれています。ゲーム難易度は「ハード」に設定されており、時間や場所を問わずPvPが可能です。サーバーには580,000人を超えるプレイヤーが参加し、ファイルサイズは9テラバイト以上に達しています。

歴史

2b2tは、2010年12月下旬に匿名利用者によって始動されました。サーバーの管理者はHausemasterと呼ばれています。サーバーが始動すると、4chan、Facepunch Studios、Redditなどの英語圏のネット掲示板で宣伝され、他のサーバーよりも自由度が高いことから多くのプレイヤーが参加しました。異なる掲示板から参加したプレイヤー同士が互いの拠点を襲撃するようになり、サーバーは混沌とした状態に陥りました。

2016年6月には、YouTuberのTheCampingRusherが2b2tでプレイする動画を公開し、これがきっかけで新規プレイヤーが大量に流入しました。サーバーに負荷がかかったため、一部の古参プレイヤーは新規プレイヤーの流入を阻止しようとしました。スポーンエリアを破壊して居住不可能にし、移動を困難にしたり、TheCampingRusherの視聴者をサーバーから追い出すためにトラップを作成したりするプレイヤーもいました。

文化

2b2tは、無愛想かつ虚無的な文化を持っています。プレイヤーはサーバー内で生き残るために武装し、常に死と隣り合わせの状態でプレイする必要があります。サーバーでは、荒らし、暴言、ハッキング、人種差別的な発言、殺害予告、ナチスのプロパガンダなどの行為が日常的に行われています。また、他のプレイヤーを欺いてトラップに誘導することも一般的です。

新しいプレイヤーがスポーンするエリアには、意図的にトラップが設置されています。溶岩の落とし穴、通行を妨害する構造物、脱出不可能なポータルトラップなどが存在します。一部のプレイヤーは、「Lava Casts」と呼ばれる巨大な石の山を建設し、新しいプレイヤーの進路を妨害しています。

時折、「spawn incursions」と呼ばれる大規模な襲撃が発生し、数十人のプレイヤーが集まって新しいプレイヤーを虐殺したり、他のプレイヤーの基地を破壊したりします。2b2tにおける最も多い死因は、スポーンエリアから脱出できないことによる餓死です。

古参プレイヤーは、スポーンエリアから遠く離れた場所に拠点（stash）を構えることが多いです。スポーンエリアから離れるほど荒らされていないため、資源が豊富に存在します。しかし、2b2tでは荒らしが日常茶飯事であるため、安全な場所は存在しません。

他のアナーキーサーバー

2b2tを参考にしたアナーキーサーバーは数多く存在します。これらのサーバーは、2b2tと同様にチートが許可されているものや、拠点の破壊やlava castは許可されているが、チートは許可されていないものなど、様々なルールが設けられています。例として、「6b6t」や「0b0t」などが存在します。

2b2tは、その混沌とした環境と、決してリセットされない歴史が、多くのプレイヤーを惹きつけています。しかし、同時に、その過酷な環境は多くのプレイヤーを苦しめてもいます。2b2tは、Minecraftにおける究極のアナーキーを体験できるサーバーと言えるでしょう。

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