3丁目4番地

テレビドラマ「3丁目4番地」

1972年1月8日から4月8日まで、日本テレビ系列の「土曜グランド劇場」枠で放送されたテレビドラマ『3丁目4番地』は、全14話から成る作品です。舞台は東京の本郷3丁目4番地に位置する下宿屋「木下館」であり、前作『2丁目3番地』の続編として多くのキャストが再登場しました。

概要

本作では、主な登場人物が前作から引き続き同じ役名で登場することが多く、しかし役柄は異なり、個々のキャラクターの新たな側面が描かれました。たとえば、浅丘ルリ子が演じる木下かすみは、ラジオのDJとしての顔を持つ一方、石坂浩二演じる石上平吉はかすみの同僚アナウンサーとなります。前作で夫婦役を演じていた二人ですが、本作では愛情に焦点を当てたストーリーが展開されました。この時期、二人は実生活でも結婚しており、その背景が物語に独自の色合いを加えています。

さらに、『3丁目4番地』では、物語を語る重要な要素として古時計が登場します。古時計がモノローグとしてキャラクターの内面を表現し、そのナレーションは六代目三遊亭圓生が担当しました。このような演出は、物語の魅力を一層引き立てました。

主要キャスト

• - 木下かすみ（浅丘ルリ子）: 「木下館」の長女であり、人気のラジオDJ。
• - 木下マツ（森光子）: 木下館の主人であり、大家の役割を担います。
• - 木下徳次（嵐寛寿郎）:マツの父。
• - 石上平吉（石坂浩二）: かすみの同僚アナウンサー。
• - 陽子（田村奈巳）: マツの次女で、健の妻。
• - 木下雪子（岡崎友紀）: マツの三女であり、家族の一員。
• - 健（岡田眞澄）: 映画会社の宣伝マン。
• - 六助（原田芳雄）, 令子（大原麗子）, 金田俊吉（藤村俊二）, 亜子（水森亜土）, 高際（寺尾聰）, 小川平太（黒沢久雄）, 南公平（大滝秀治） など、個性豊かなキャラクターが勢ぞろいしています。

スタッフと音楽

本作の制作には、プロデューサーの早川恒夫をはじめ、脚本家の倉本聰が多くのエピソードを手掛けました。演出は石橋冠を含む複数のスタッフが担当し、音楽は坂田晃一が作成しました。主題歌はビリーバンバンによる「さよならをするために」で、石坂浩二が作詞を手掛けたことでも注目されました。

まとめ

『3丁目4番地』は、前作からのキャストが新たな役柄を演じながらも、人物関係や物語の設定がしっかりと生かされた作品です。古時計によるナレーションやキャラクターの複雑な関係性がドラマの中で展開され、視聴者に感動を与えました。放送当時、高い視聴率を獲得し、多くの人々に愛されたドラマとして名を馳せています。

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