378年

378年は、ユリウス暦における平年であり、歴史的に重要な出来事がいくつか発生した年です。この年、東ローマ帝国では皇帝ウァレンスが統治しており、西ゴート族との間で大規模な戦いが行われました。この出来事は、その後のヨーロッパの歴史に大きな影響を与えることとなります。

各地域の紀年法

干支: 戊寅（つちのえとら）
日本: 仁徳天皇66年、皇紀1038年
中国: 東晋では太元3年、前秦では建元14年
朝鮮半島:
高句麗: 小獣林王8年
百済: 近仇首王4年
新羅: 奈勿王23年
檀紀: 2711年
仏滅紀元: 921年
ユダヤ暦: 4138年 - 4139年

378年の主な出来事

アドリアノープルの戦い: 東ローマ帝国皇帝ウァレンス率いるローマ軍と西ゴート族との間で、アドリアノープルの戦いが発生しました。この戦いは、ローマ軍にとって壊滅的な敗北となり、西ゴート族の進出を許すことになりました。この戦いは、古代ローマ帝国の衰退を象徴する出来事として、歴史的に非常に重要な意味を持っています。
占星術の入門書: ローマ帝国において、占星術師ポーラス・アレキサンドリヌスが占星術の入門書を記述しました。この書物は、当時の占星術の知識を伝える貴重な資料となっています。この記述からも、当時のローマ帝国では占星術が重要な役割を果たしていたことが伺えます。
ゴート戦争: アドリアノポリスの戦いは、ゴート戦争の一部と見なされています。この戦いでのローマ帝国の敗北は、その後のローマ帝国の歴史を大きく左右することになります。

誕生

この年に誕生した人物についての記録は、現在のところ確認されていません。

死去

ウァレンス: 東ローマ帝国皇帝ウァレンスが死去しました。彼は、アドリアノープルの戦いで戦死したとされています。

その他

378年の出来事を整理することで、当時の政治状況、文化、宗教、科学技術、軍事などの様々な側面が見えてきます。この年は、特に東ローマ帝国と西ゴート族の衝突という大きな歴史的転換点があった年として重要です。

関連事項

年の一覧 : 各年の出来事をまとめた一覧。
年表 : 歴史上の出来事を年順に並べたもの。
年表一覧 : 年表のリスト。

もう一度検索