3DMLW

3DMLW (3D Markup Language for Web) について

3DMLWは、ウェブ上で3次元（3D）および2次元（2D）のインタラクティブなコンテンツを表現するために設計された、XMLベースのファイルフォーマットです。正式名称は "3D Markup Language for Web" の略称で、ウェブブラウザ上で3Dコンテンツを扱うための基盤技術として開発されました。このフォーマットは、オープンソースとして提供されており、GPL（GNU General Public License）ライセンスの下で利用できます。

3DMLWの表示

3DMLWコンテンツをウェブブラウザで表示するには、専用のプラグインのインストールが必要です。このプラグインは、3D Technologies R&Dによって開発されており、主要なウェブブラウザ（Internet Explorer、Mozilla Firefox、Opera、Google Chromeなど）に対応しています。レンダリングには、業界標準のOpenGLを使用しています。

フォーマットの詳細

3DMLWは、XML 1.0 に準拠したテキストファイル形式を採用しています。これにより、構造化されたデータを記述しやすく、人間が読解することも比較的容易です。3DMLWでは、2Dと3Dのコンテンツは論理的に分離されていますが、必要に応じて重ねて表示することも可能です。3Dモデルのフォーマットとしては、.3ds、.obj、.an8、.blendなど、一般的なファイル形式がサポートされています。

3DMLWファイルの拡張子は ".3dmlw" です。例えば、"car.3dmlw" のようにファイル名が付けられます。特筆すべき点として、3DMLWファイルはHTMLと同様に相互にリンクすることが可能です。これにより、複雑な3Dウェブアプリケーションやコンテンツを構築する上で、柔軟な構成を組むことができます。

3DMLWプラグインの役割

3DMLWを表示するためには、ウェブブラウザ用のプラグイン、または3DMLW専用のスタンドアロンブラウザが必要です。このプラグインは、3DMLWコンテンツをブラウザ上でレンダリングする役割を担い、そのレンダリングエンジンにはOpenGLが採用されています。開発元の3D Technologies R&Dは、近い将来、DirectXなどの他の3Dレンダリングシステムのサポートも行うことを発表しており、将来的には3次元液晶ディスプレイ（3D LCD）への対応も視野に入れているとしています。

現在、3DMLWプラグインは、Internet Explorer、Mozilla Firefox、Opera、Google Chromeといった主要なウェブブラウザで利用可能です。

3DMLWエディタ: Quantum Hog

3DMLWファイルの作成と編集には、専用のエディタである "Quantum Hog" が提供されています。現在ベータ版として提供されていますが、スケルタルアニメーション、パーティクルシステム、Blenderファイルサポートなどの高度な機能も試験的にサポートされています。これにより、3Dコンテンツの作成を効率的に行うことができます。

関連規格

3DMLWは、他の3D関連の規格とも関連性があります。以下に、代表的な関連規格を挙げます。

web3D：ウェブ上での3Dコンテンツに関する標準化団体およびその規格。
COLLADA：3Dアセットの交換フォーマット。
U3D：Adobeが提唱する3Dファイルフォーマット。
X3D：VRMLの後継となるXMLベースの3Dグラフィックスフォーマット。
VRML：ウェブ上で3Dシーンを記述するための規格。

関連項目

コンピュータ言語
データ記述言語

外部リンク

3DMLW 公式ダウンロードサイト
3DMLW Editor Quantum Hog 公式ダウンロードサイト
3D Technologies R&D
* 3DMLW project in SourceForge

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