4デイ・ウィークエンド

「4デイ・ウィークエンド」(4-Day Weekend)は、イギリスのロックバンド、ブルートーンズがリリースしたシングルであり、同名の表題曲です。この楽曲は、アルバム『リターン・トゥ・ザ・ラスト・チャンス・サルーン』からの最後のシングルカットとして発表されました。

このシングルは、一般のレコード店での販売は行われず、メール・オーダーやライブ会場での限定発売という形が取られました。しかし、そのプロモーションビデオ（PV）は、日本人アニメーターである森本晃司が担当するという力の入ったものでした。森本晃司は、アニメーション界で非常に高い評価を受けているクリエイターであり、彼の参加は、このシングルに大きな注目を集める要因となりました。

表題曲である「4デイ・ウィークエンド」は、ブルートーンズがそれまでに発表してきたシングル曲の中でも、特にハードな部類に入る楽曲です。ギターサウンドが強調され、バンドのパワフルな演奏が前面に出た、エネルギッシュな一曲となっています。

また、このシングルのカップリングには、カバー曲が2曲収録されています。1曲は、バッファロー・スプリングフィールドの「ミスター・ソウル」のカバーです。バッファロー・スプリングフィールドは、1960年代に活躍したアメリカのロックバンドであり、ニール・ヤングやスティーヴン・スティルスなどが在籍していたことでも知られています。ブルートーンズは、彼らの代表曲の一つである「ミスター・ソウル」を、独自の解釈でカバーしています。

もう1曲は、レフト・バンクの「プリティ・バレリーナ」のカバーです。レフト・バンクは、1960年代に活躍したアメリカのポップバンドであり、バロック・ポップと呼ばれるジャンルの代表的なバンドとして知られています。ブルートーンズは、彼らの代表曲である「プリティ・バレリーナ」を、原曲の持つ美しいメロディーを大切にしながらも、独自のロックサウンドでカバーしています。

さらに、このシングルに収録された「プリティ・バレリーナ」には、特別な仕掛けが施されています。曲の冒頭には、1分半ほどの「Jazz Moments」というお遊び曲が挿入されており、曲の終了後にも1分半ほどの無音状態が挿入されています。これは、ブルートーンズならではのユーモアと遊び心が感じられる演出と言えるでしょう。

後に、『ア・ラフ・アウトライン』などのアルバムにこの曲が収録された際には、曲本編のみのエディット・バージョンが収録されています。これは、シングルのオリジナルバージョンとは異なる、よりシンプルな構成となっています。

収録曲

CD / 12"

1. 4-Day Weekend
2. Mr. Soul
3. Pretty Ballerina

7"

1. 4-Day Weekend
2. Mr. Soul

もう一度検索