4学期制

4学期制とは

4学期制（よんがっきせい）は、学校の1年間を4つの学期に分けて教育活動を行う制度です。一般的に「4期制」や「クォーター制」とも呼ばれています。この制度は、従来の2[[学期制]]や3[[学期制]]に比べて、より細かく区切られた期間で学習を進めることを可能にします。特に、グローバル化が進む現代において、海外の教育制度との互換性を高める目的や、学期ごとのカリキュラムをより柔軟に編成するために採用されることが増えています。

各国での導入状況

オーストラリア

オーストラリアでは、多くの高校で4学期制が採用されています。オーストラリアの学校年度は1月から12月までで、南半球に位置するため、新学期は真夏の1月下旬から2月初旬に始まります。具体的な学期区分は以下の通りです。

第1学期: 1月下旬〜3月下旬
第2学期: 4月下旬〜6月下旬
第3学期: 7月下旬〜9月下旬
第4学期: 10月下旬〜12月下旬

日本

日本では、4学期制を採用している教育機関はまだ少数ですが、近年のグローバル化の流れを受けて、導入する機関が増加傾向にあります。特に、大学や専門学校では、特定の学部や学科、科目で4学期制を導入するケースが見られます。日本の学校年度は4月から3月までですが、4学期制では、2[[学期制]]の各学期をさらに半分にしたものが1つの学期となることが一般的です。具体的な学期区分は機関によって異なりますが、多くの場合、以下のように分けられます。

第1クォーター: 4月〜5月
第2クォーター: 6月〜7月
第3クォーター: 10月〜11月
第4クォーター: 12月〜1月

また、夏季や冬季の長期休業に加え、各クォーターの間に数日間の休業を設ける機関もあります。

日本の主な4学期制採用教育機関

以下に、日本国内で4学期制を採用している主な教育・研究機関をまとめました。

国立大学

東京大学
東京工業大学
大阪大学
東北大学
神戸大学
東京外国語大学
広島大学
岡山大学
金沢大学
新潟大学
埼玉大学
茨城大学
長崎大学
愛媛大学
和歌山大学
鳥取大学
九州工業大学
北陸先端科学技術大学院大学
産業技術大学院大学

公立大学

長崎県立大学
県立広島大学
福岡女子大学
会津大学
福山市立大学
高知工科大学大学院

私立大学

早稲田大学
慶應義塾大学（理工学部3年）
東京理科大学（基礎工学部・基礎工学研究科）
津田塾大学
日本大学（生産工学部・研究科）
東京工科大学大学院
東京都市大学
名古屋商科大学
関西国際大学
岡山理科大学
武蔵野大学
ものつくり大学、同大学院
山梨英和大学
立命館アジア太平洋大学
南山大学（2017年全学部・研究科）
千葉商科大学（国際教養学部）
甲南大学（フロンティアサイエンス学部）
大阪学院大学
デジタルハリウッド大学

高等専門学校

東京都立産業技術高等専門学校 (電気電子工学コース)
八戸工業高等専門[[学校]]
宇部工業高等専門学校

高等学校・中学校

花巻東高等学校
仙台育英学園高等[[学校]]
N高等[[学校]]
下北沢成徳高等[[学校]]
自由ヶ丘学園高等学校
滋賀短期大学附属高等学校
岐阜県立大垣工業高等学校
自修館中等教育学校
豊南高等学校

4学期制のメリットと課題

4学期制のメリットとしては、学期ごとの学習内容を細かく区切ることで、学生がより集中して学習に取り組める点が挙げられます。また、学期ごとの休業期間を適切に設けることで、学生の学習意欲の維持やリフレッシュにもつながります。さらに、海外の大学との連携を深める際に、学期の区切りを合わせやすいという利点もあります。

一方で、4学期制の課題としては、学期の切り替えが多くなるため、教員や事務職員の負担が増加する可能性がある点が挙げられます。また、学期ごとのカリキュラム編成や試験日程の調整も複雑になるため、教育機関全体での連携が不可欠です。

まとめ

4学期制は、教育の質を高め、グローバル化に対応するための有効な手段の一つとして注目されています。今後、より多くの教育機関で導入が進むことで、多様な学習スタイルに対応した柔軟な教育システムが構築されることが期待されます。この制度は、教育現場における新しい動きとして、今後もその動向が注目されるでしょう。

もう一度検索