4K解像度

4K解像度について

4K解像度（よんケイかいぞうど）は、主に4000×2000ピクセル程度の画面解像度を持つ映像を指します。この「K」はSI接頭語の「k」（キロ）から来ており、1000を示しています。一般的には4K UHDTVがイメージされ、現在、多くの民生用機器で一般的に見られる規格です。

4K UHDTV

4K UHDTV（4K UHD）は国際的な基準を定めるITUによるものです。これはフルハイビジョン（1080i）の約4倍のピクセル数を持つ映像であり、日本において「4K」と言えばこの解像度を指す場合が多いです。

アメリカでは、主要なストリーミングサービスが独自に制作したコンテンツを4K品質で配信しています。また、韓国でも地上波放送が行われるようになり、2014年には4K放送チャンネルが加わっています。

日本では、2013年に4K対応テレビが約27万台出荷され、2014年にはChannel 4Kが開局して4K狭帯域衛星放送を開始しました。その後、ISDB方式での4K広帯域衛星放送試験が行われましたが、こちらは2016年から始まり、一般視聴者向けは2018年から実施されています。これらの放送には異なるアンテナやチューナが必要であり、H.265（HEVC）圧縮方式、HDMI 2.0接続、HDCP 2.2が採用されています。

DCI 4K

DCI 4K（フル4K）は映画制作のために開発されたフォーマットで、4096×2160ピクセルの解像度を持ちます。この数値は一般的にハリウッドで「4K」として認識されることが多いです。DCI 4Kは映画の上映で使用するために設計されており、他にも異なるアスペクト比に対応した解像度があります。

その他の4Kフォーマット

デジタルシネマのカメラでは、さまざまな解像度が用いられます。例えば、ダルサオリジンは1.98:1（4046×2048）という解像度で、映画製作での使用が始まりました。さらに、レッド・デジタル・シネマカメラでは4K（4096×2304）、4.5K（4480×1920）の解像度が用いられ、多くの日本映画で利用されています。

ストリーミング、歴史、比較

YouTubeは2010年から4K動画に対応し、現在ではUHD解像度でも表示が可能です。歴史を遡ると、2006年に最初の4Kカメラが有料貸出され、2007年にはレッドワンのカメラが市場に出ました。さらに、2011年には東芝が世界初の4Kテレビを発売し、2013年には低価格な4Kテレビも登場しました。

4K解像度は、2Kや8Kとの比較においても重要な位置を占めており、画面解像度やディスプレイ解像度の進化は、映画、テレビ、オンラインコンテンツにおける視覚体験を大きく変革させています。

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