5:55

アルバム『5:55』の概要

シャルロット・ゲンズブールのセカンド・アルバム『5:55』は、2006年にリリースされ、彼女にとって実に20年ぶりのスタジオアルバムとなりました。最初のアルバム『魅少女シャルロット』が1986年に発表されて以来、女優業を中心に多忙な日々を送っていたシャルロットは、このアルバムで音楽活動を再開することとなった。

音楽スタイルと内容

本アルバムは、多くの曲が英語で歌われており、唯一フランス語の楽曲「テル・ク・チュ・エ」が収録されています。シャルロットはこの選択について、実父であるセルジュの歌詞が非常に優れているため、英語で歌い自分らしさを出したかったと語っています。プロデューサーには、ナイジェル・ゴッドリッチが起用され、彼女とナイジェルはレディオヘッドのコンサートで出会いました。

作詞に大きく関わったのは元パルプのジャーヴィス・コッカーで、音楽制作はエールのメンバーであるニコラ・ゴダンとジャン＝ブノワ・ダンケルによって行われました。また、ベックの父親であるデヴィッド・キャンベルがストリングス・アレンジで参加している一方で、ベック自身は当初参加予定でしたが、残念ながらその機会は訪れませんでした。

商業的成功

このアルバムは、フランスのアルバム・チャートで初登場1位を獲得し、7週間にわたってチャートのトップ10に君臨しました。また、アメリカではシャルロットのアルバムとして初めてBillboard 200にランクインする成功を収めました。シングル「ザ・ソングス・ザット・ウィー・シング」はフランスのシングル・チャートで30位に達し、アメリカの音楽誌『ローリング・ストーン』が選ぶ2007年ベスト・ソング100にも名を連ねました。

限定盤とボーナス・トラック

フランス盤シングル「ザ・ソングス・ザット・ウィー・シング」には、カップリング曲「セット・ユアセルフ・オン・ファイヤー」を含む隠しトラックの収録された限定盤も登場しました。その他の地域では、アルバムにボーナス・トラックとして、「セット・ユアセルフ・オン・ファイヤー」と「サムホエア・ビトウィーン・ウェイキング＆スリーピング」が追加されています。

アルバム収録曲

アルバム『5:55』には、以下の楽曲が収録されています：

- ファイヴ・フィフティ・ファイヴ - (5:55)
- AF607105 - (4:30)
- ジ・オペレーション - (3:59)
- テル・ク・チュ・エ - (3:09)
- ザ・ソングス・ザット・ウィー・シング - (2:57)
- ビューティー・マーク - (3:06)
- リトル・モンスターズ - (3:46)
- ジャメ - (4:37)
- ナイト・タイム・インターミッション - (2:44)
- エヴリシング・アイ・キャンノット・シー - (5:45)
- モーニング・ソング - (3:08)
- ボーナス・トラック：

- セット・ユアセルフ・オン・ファイヤー - (4:10)
- サムホエア・ビトウィーン・ウェイキング＆スリーピング - (3:45)

参加ミュージシャン

シャルロット・ゲンズブール自身がボーカルを担当し、ニコラ・ゴダンやジャン＝ブノワ・ダンケルが多様な楽器を演奏しています。数々の才能が集まり、アルバムは多様な音楽性と創造性で仕上げられました。

このアルバムは、再びシャルロットの音楽的な側面を世に示す重要な作品となり、長いキャリアの中で新たな一歩を踏み出すきっかけとなりました。

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