64GBパック

64GBパックについて

64GBパック（ロクヨンジービーパック）は、NINTENDO64向けに設計された周辺機器です。1998年8月1日にポケモンスタジアムのパッケージに同梱されて発売され、その後は単独での販売も行われるようになりました。単品の希望小売価格は1,400円（税別）です。

概要

このデバイスは、コントローラに取り付けられ、ゲームボーイのロムカセットを接続する役割を持っています。これにより、NINTENDO64専用ソフトとゲームボーイソフトのデータを関連付けてプレイすることが可能になります。この仕組みは、後のコンソールと携帯ゲーム機の連携の先駆けとも言えます。PlayStationのPocketStationや、ドリームキャストのビジュアルメモリなどと同様の考え方で構築されています。

ただし、使用できるのは対応ソフトだけで、スーパーファミコン向けのスーパーゲームボーイのように、ゲームボーイソフトをテレビで楽しむための周辺機器としては機能しません。例外として、ポケモンスタジアムシリーズでは、ゲームボーイ版のポケットモンスターをテレビで遊ぶことができる仕様になっています。

64GBパックを利用することで、ゲームボーイ側で育成したキャラクターをNINTENDO64ソフトに移動し、対戦や大会で活用することが可能ですが、こうした連動は特定のタイトルに限られます。具体的には、ポケモンスタジアムや、マリオゴルフ、マリオテニスなどがその代表例です。

問題点

しかし、64GBパックにはいくつかの問題点も存在します。コントローラとパックの端子、並びにパックとロムカセットの端子によって接続が行われていますが、これらは衝撃に非常に敏感で、接触不良がよく起こることがあります。特に、コントローラは常に持って操作するため、負担がかかりやすく、激しい動きが伴う場合には中断が発生しやすいです。データ通信中に接触不良が生じると、データが消失するリスクが高まります。

この問題への対策としては、異なるコントローラを用意して、操作と接続を分ける手段がありますが、これにより特にマルチプレイヤー時に余分なコントローラが必要になり、困難さが増すことが予想されます。また、一部の非純正コントローラでは、64GBパックが正しく装着できず、使用不能という事態もあります。

64GBパックの後続

64GBパック以降、任天堂の据置機と携帯機の連携は進化を遂げました。ニンテンドーゲームキューブでは、ゲームボーイアドバンスとの接続にGBAケーブルが使用され、ロムカセットを介さず、ゲームボーイアドバンス本体の通信端子を直接使用します。これにより、先の問題点の多くが解消されています。また、WiiとニンテンドーDS、さらにWii Uとニンテンドー3DS間では、専用の周辺機器なしでワイヤレス通信が実現しており、より快適に連携プレイを楽しむことができます。

対応ソフト

対応ソフトは基本的にNINTENDO64ソフトの発売日順に並べられています。これにより、利用者はどのタイトルが64GBパックと連携可能なのかを把握しやすくなっています。

外部リンク

• - 64GBパック - 任天堂公式サイト

64GBパックは、ゲームプレイの新たな楽しみ方を提供した重要な周辺機器であり、今もなお多くのファンに愛されています。

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