65式歩槍

65式歩槍（T65 Assault Rifle）

65式歩槍は、中華民国国軍（台湾軍）が制式採用したアサルトライフルです。1976年（民国65年）に制式化されて以来、中南米の親米国を中心に広く使用されてきました。パナマ侵攻時には、反米勢力であるパナマ政府軍が本銃を使用し、米軍と交戦した記録も残っています。

現在、台湾軍では91式歩槍への更新が進んでいますが、パラグアイ陸軍では依然として主力小銃として運用されています。

開発の経緯

65式歩槍は、AR-18のライセンス生産経験を基に開発された64式歩槍をベースに改良されました。初期型のT65K1から発展型のT65K2へと進化を遂げましたが、特にT65K2は、M16に酷似した外観から、しばしばM16の台湾ライセンス生産型と誤解されることがあります。

しかし、作動方式は大きく異なります。M16が採用するストーナー式（発射ガスを直接ボルトグループに導入する方式）は、汚れに弱いという批判があり、65式歩槍ではAR-18と同様のショートストロークピストン式を採用しました。これにより、作戦時における信頼性の向上が図られました。

その後、更なる改良が加えられ、T65K3が開発されました。

各モデルの特徴

T65K1: 初期型モデル。
T65K2: T65K1を改良したモデルで、M16に似た外観を持つ。照門がキャリングハンドルを兼ねる。
T65K3: T65K2をさらに改良したモデル。

使用国

65式歩槍は以下の国々で採用されています。

中華民国（台湾）
コスタリカ
ハイチ
パナマ
ヨルダン
ニカラグア
パラグアイ
レバノン
リビア
リベリア
エルサルバドル

登場作品

65式歩槍は、以下の作品に登場しています。

映画

『新ポリス・ストーリー』：台湾警察の特殊部隊「霹靂小組」が使用。

ゲーム

『カウンターストライク・オンライン2』：T65K1が使用武器として登場。
『スペシャルフォース2』：T65K2が使用武器として登場。

関連項目

AR-18
XT-97
91式歩槍

外部リンク

Modern Firearms - T65, T86 and T91 assault rifle
中華民國 T65 突擊步槍 - ウェイバックマシン（2000年2月29日アーカイブ分）
聯勤 T65K2 突擊步槍 - ウェイバックマシン（2000年5月10日アーカイブ分）
聯勤 T65K2 卡賓槍 - ウェイバックマシン（2000年2月29日アーカイブ分）
* 國造 T65K3 卡賓槍 - ウェイバックマシン（2000年5月10日アーカイブ分）

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