7人制ラグビー男子イギリス代表

7人制ラグビー男子イギリス代表

国際舞台で活動する7人制ラグビー男子のイギリス代表チームは、グレートブリテン・ナショナル・ラグビー・セブンズ・チーム（Great Britain national rugby sevens team）として知られています。このチームは主にイングランド、スコットランド、ウェールズの各ラグビー協会に所属する選手によって構成されており、他の多くのイギリス代表チームとは異なり、北アイルランドの選手は通常含まれないという特徴を持っています。

歴史

チームの結成は、初期にはワールドゲームズへの出場に際して行われました。具体的には、2001年と2005年のワールドゲームズでチームが組織されています。しかし、当時は恒常的な活動を行うチームではありませんでした。

状況が大きく変わったのは、7人制ラグビーが2016年のリオデジャネイロオリンピックで初めて正式競技に採用されたことです。オリンピックへの出場は各国オリンピック委員会単位でのみ認められる規定があったため、イングランド、スコットランド、ウェールズは単独ではなく、統一された「イギリス代表」としてチームを結成する必要が生じました。こうして再び、そして本格的に7人制ラグビー男子イギリス代表が組織される運びとなります。

リオ五輪では、結成されたばかりのこのチームが快進撃を見せ、決勝まで勝ち進みました。惜しくもフィジーに敗れたものの、歴史的な銀メダルを獲得し、7人制ラグビーにおけるイギリスの存在感を示しました。この成功は、国内における7人制ラグビーの認知度向上にも大きく貢献しました。

続く2020年に開催された東京オリンピックにも出場を果たしましたが、メダル獲得には至りませんでした。3位決定戦でアルゼンチン代表に敗れ、前大会のような輝かしい結果を再現することはできませんでした。

オリンピック後の2021年シーズンからは、イングランド、スコットランド、ウェールズの3協会が協力し、それまで別個に活動していた各国の7人制代表チームを統合する形で、改めて7人制ラグビー男子イギリス代表として継続的に活動する方針が固められました。これにより、ワールドラグビーHSBCセブンズシリーズにおけるコアチームの一つとして、世界の強豪チームと年間を通じて戦うことになりました。この統合は、限られたリソースを効率的に活用し、イギリス全体として7人制ラグビーのレベル向上を目指す目的がありました。

ワールドラグビーHSBCセブンズシリーズには、コアチームとして2021-2022シーズンから参加しています。初年度は17位と苦戦しましたが、その後は順位を上げ、2022-2023シーズンは9位、2023-2024シーズンは8位と着実に成績を向上させています。

しかしながら、2024年のパリオリンピック出場を目指した最終予選では、残念ながら敗退という結果に終わり、2大会連続でのオリンピック出場は叶いませんでした。

主な成績

• - 夏季オリンピック

- 2016 リオデジャネイロ：銀メダル
- 2020 東京：4位（メダルなし）

• - ワールドゲームズ

- 2001 秋田：出場
- 2005 デュイスブルク：出場

• - ワールドラグビーHSBCセブンズシリーズ（コアチームとして）

- 2021-2022シーズン：17位
- 2022-2023シーズン：9位
- 2023-2024シーズン：8位

関連事項

このチームに関連する組織やチームとして、ブリティッシュ・アンド・アイリッシュ・ライオンズ（ラグビーユニオンのイギリス・アイルランド選抜チーム）や、サッカーのイギリス代表、そして構成国であるイングランド、スコットランド、ウェールズの各7人制ラグビー代表チーム（特に女子チーム）が挙げられます。女子についても同様に7人制ラグビー女子イギリス代表が存在し、オリンピックなどに出場しています。これらのチームは、それぞれの競技やカテゴリーにおいて、イギリスを代表する存在です。

チームの活動状況や選手情報は、公式のソーシャルメディアアカウントなどを通じて発信されています。

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