7弦ベース

7弦ベースとは

7弦ベースは、通常4本の弦を持つエレクトリックベースに、さらに3本の弦を追加した楽器です。これにより、通常のベースよりも広い音域をカバーすることが可能になり、音楽表現の幅を大きく広げます。7弦ベースには主に3つのタイプが存在します。

低音弦1本、高音弦2本追加型: これは、4弦ベースの低音側に1本、高音側に2本弦を追加したもので、最も一般的な7弦ベースです。
フレットレス弦追加型: 4弦ベースに、フレットレスベースの1〜3弦と同じ音程の弦を追加したタイプです。
高音弦追加型: 5弦ベースの1弦と2弦に、それぞれ1オクターブ高い音程の弦を追加したタイプです。

7弦ベースの概要

7弦ベースは、コントラバスを起源とするエレクトリックベースの進化系であり、音域拡張のために開発されました。特に、低音弦1本と高音弦2本を追加することで、4オクターブ以上の音域を実現し、より豊かな低音と繊細な高音を表現できるようになります。

7弦ベースの調弦

7弦ベースの調弦は、奏者や音楽スタイルによって様々です。一般的な調弦方法としては、以下のものがあります。

BEADGCF: ピアノ鍵盤で最も低い「B」から完全4度ずつ音程を上げていく調弦。
BEADGBE: 7弦ギターのオクターブ下に合わせて調弦する方法。

7弦ベースの演奏方法

7弦ベースの演奏方法は、基本的には通常のベースと同じで、ピックや指で弦を弾きます。しかし、弦の数が増えたことで、以下のような演奏上の特徴があります。

ミュートの難しさ: 弦数が増えたことで、不要な音をミュートすることが難しくなります。効果的なミュート方法を習得する必要があります。
弦間隔の狭さ: 弦間隔が狭いため、指が入りにくく、特にスラップ奏法は難易度が高くなります。

7弦ベースの演奏者

7弦ベースを使用する著名な演奏者には、以下のような方がいます。

IKKE-(FEELFLIP)
ダニー・ハウザー(ベール・オブ・マヤ)
メルヴィン・デイビス
ヨルン・パウル・テセリン（オブスキュラ、ペスティレンス、サラザール・トリオ）: 特に7弦フレットレスベースをメインに使用しています。

7弦ベースの入手

7弦ベースは、需要が少ないため、以前はオーダーメイドで入手することが一般的でした。しかし、近年では、量産するメーカーが現れたことで、比較的入手しやすくなっています。主なメーカーとしては、Ken Smith、Ibanez、TANATOSなどが挙げられます。

関連項目

7弦ベースに関連する項目は以下の通りです。

アコースティックベース
エレクトリックベース
フレットレスベース
フェンダー・ベースVI
ベース (弦楽器)
ギター
7弦ギター

もう一度検索