8 1/2 (バンド)

8 1/2|8 1_2（ハッカニブンノイチ）

概要

8 1/2|8 1_2は、日本のパンク・ロックバンドです。このバンドは、六本木のS-KENスタジオを拠点とし、1980年代に活躍した「東京ロッカーズ」の一員としても知られています。また、渋谷のロック喫茶「ナイロン100%」では看板バンドとしても名を馳せ、彼らの音楽は多くのファンに愛され続けました。バンド名はフェデリコ・フェリーニの1963年の映画『8 1/2|8 1_2』から取られており、独特なセンスを感じさせます。バンドのメンバーである泉水敏郎や中嶋一徳が1978年に「WINK」を改名し、8 1/2|8 1_2として活動を開始しました。彼らの楽曲の中には、当時のアイドルであった戸川純がカヴァーした「踊れない」などがあり、これらの曲は戸川の代表曲として親しまれています。

概歴

8 1/2|8 1_2は1978年に千葉で結成されました。初期のメンバーはボーカル、ギター、ベース、ドラムスの4人ですが、すぐにギターが脱退し、キーボード奏者の上野耕路が加入しました。上野の音楽性がバンドの音に新たな色を加え、個性を見出すことができました。その後、中嶋の脱退や上野と泉水の脱退など、メンバー交代が続き、最終的に1980年3月に解散に至りました。

メンバー

• - 久保田慎吾：ボーカルを担当していました。バンド解散後、鈴木智文と共に「PRICE」を結成します。また、1999年からは上野耕路と「捏造と贋作」というユニットで活動しています。
• - 上野耕路：キーボード担当であり、バンド解散後には泉水と共に少年ホームランズのメンバーとハルメンズを結成しました。ハルメンズ解散後は戸川純や太田蛍一と「ゲルニカ」を立ち上げ、1999年からは久保田慎吾とのユニット「捏造と贋作」でも活動しています。
• - 中島一徳：ベースを担当し、バンド脱退後は「自殺」「THE FOOLS|THE_FOOLS」「TEARDROPS」など他のバンドに参加しました。また、THE BREAKERSにも関わっていました。
• - 谷嶋ちから：別のベース担当のメンバーです。
• - 小森敏明：ギター担当で、後にバンドに影響を与えました。
• - 鈴木智文：ギターを担当し、バンド解散後には久保田と共に「PRICE」を結成し、その後は音楽ユニット「ポータブル・ロック」を結成しました。
• - 泉水敏郎：ドラムスを担当し、同時期にヒカシューにも在籍していました。解散後は上野とハルメンズを組んだり、戸川をボーカルに「YAPOOS」に参加するなど多岐にわたりました。

ディスコグラフィー

バンドの代表作には以下のようなものがあります：

• - 『東京ニュー・ウェイヴ79'』（ビクター 1979年、コンピレーションアルバムで3曲収録）
• - 『メモアール』(1980年、8 1/2|8 1_2の100%レコードから発売されたソノシート)
• - 『8 1/2|8 1_2』（1985年、VIVIDから）

代表曲には「少年たち」「ジュリーにお願い」「踊れない」「上海特急」などがあり、これらは現在も多くのリスナーに親しまれています。8 1/2|8 1_2の音楽は日本のパンク・ロックシーンにおいて重要な役割を果たしたといえるでしょう。

もう一度検索